先日、私の所属している大阪弁護士会の委員会で、ある委員の先生が作成された資料を頂いた。そこには興味深いデータが掲載されていたので、いくつかご紹介したいと思う。
まず弁護士の増加数である。
平成16年12月31日時点での弁護士数は21174名。
平成26年4月1日時点での弁護士数は35109名。
9年と4ヶ月で13935名(165.8%)増えている。
裁判所データブックによると、平成2年の弁護士総数が14173名なので、平成2年から弁護士数は、ほぼ2.5倍に増えたと言える。
次にどこの弁護士が増加したかについてである。
平成16年からの弁護士増加率を算出したデータによると、ここ9年4ヶ月の増加率上位は次の都道府県となる。
① 青森 地裁管内 268.2%
② 松江 地裁管内 246.4%
③ 大津 地裁管内 245.6%
④ 鳥取 地裁管内 242.9%
⑤ 水戸 地裁管内 234.9%
⑥ 佐賀 地裁管内 215.9%
⑦ 福井 地裁管内 215.2%
⑧ 長崎 地裁管内 212.2%
⑨ 千葉 地裁管内 210.3%
⑩ 旭川 地裁管内 209.1%
⑪ 津 地裁管内 207.2%
⑫ 鹿児島 地裁管内 205.6%
⑬ 宮崎 地裁管内 205.0%
⑭ さいたま地裁管内 204.2%
⑮ 釧路 地裁管内 200.0%
逆に増加率が,全国平均(165.8%)以下の都道府県は次の通り。
① 那覇 地裁管内 134.2%
② 大阪 地裁管内 142.6%
③ 秋田 地裁管内 150.0%
④ 高知 地裁管内 158.2%
⑤ 東京 地裁管内 158.6%
⑥ 奈良 地裁管内 163.5%
⑦ 山形 地裁管内 163.6%
⑧ 函館 地裁管内 165.5%
次回から、地裁ワ号事件新受件数の推移についてご報告する予定。