年甲斐もなく・・(ライセンス取得記12)

 Aライを推薦してもらう必要条件であった、スポーツ走行30分をこなしたので、S弁護士は再度OIRC事務局に向かう。

 窓口で、本日OIRC入会し、Aライ取得に必要なスポーツ走行を、走行し終わったところなので、ライセンス申請をしたい旨を告げる。
 まずは事務局からOIRCの会員証(プラスチック製でS弁護士の写真入り)を渡してくれ、その後、ライセンス申請用紙を記入するよう指示される。
 

 事務局からはJAFから仮ライセンスが1週間ほどで申請した住所に届き、2~3週間後にはライセンスカードが届くはずであると説明される。そして、ライセンスカードが届く前にレースに出るなどAライセンスが必要な場合があるか聞かれる。
 詳しくは聞かなかったが、どうやらそのような場合、何らかの配慮をしてもらえるようだ。

 もちろん、S弁護士の目的はAライセンス取得であり、レース出場ではないので、首をブンブンと横に振りつつ、「いいえ、レースなんて、全然予定はありませんっ!」と回答する。

 Aライ申請用紙を、記入例にしたがって記入して提出し、推薦料だと思うが2万円程を支払って、Aライの申請に関する窓口での必要事項は終了した。

 後日JAF岡山から、Aライの仮ライセンスが届き、その後、国内Aライセンスの正式なライセンスカードも届いた。

 同じ写真を使ったこともあり並べてみると、BライのライセンスカードもAライのライセンスカードも、発行日、発行№、区分(NATIONAL B/NATIONAL A)以外の記載は全く同じカードである。

 せめてカードの左端の(COMPETITION LICENCE)と記載された部分を色違いにでもしてくれたら、Aライだって一目で分かるんだけどなぁ・・・とチョットわがままな思いもわいてくる。

 

 いずれにせよ、これでS弁護士は、国内Aライセンスを取得できたのだ。

 以下のとおりJAFの定めるAライ取得のための正規ルート、

 「国内Aライセンス講習会を受講し、試験を受けて合格すれば国内Aライセンスを取得することができます。講習会の受講前24ヶ月以内に下記のいずれかの条件を満たす必要があります。
(1)有効な国内Bライセンスをお持ちの方:
a)ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアル等に1回以上出場し、完走すること。
b)公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が25分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。
(2)国内Bライセンスをお持ちでない方:
公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が50分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。」

を経ることなくAライを取得できた。

おさらいになるが、S弁護士としては、

①国内Bライセンスを通信講座で取得して(8,100円)、
②OIRCに入会して(4月入会で39,600円)、
③30分のスポーツ走行を1回こなす(6,600円)、
④Aライ推薦費用の支払い(確か20,000円くらい)、
平たくいえば、たったそれだけ国内Aライセンスが取得できたのである。

 国内Aラインセンス講習会の受講も不要、国内Aライセンスの試験(座学試験+実技試験)も不要という、相当お手軽な(裏技的な)国内A級ライセンス取得方法なので、お忙しい方には向いているかもしれない。

 しかも、サーキット走行が気に入れば、OIRC会員になっているので、有効期間中に再度スポーツ走行することも可能だ。

 このように、国内Aライセンスを取得することは実は簡単であり、正規ルートであっても、時間とお金さえあれば、おそらくほぼ全ての人が取得できるライセンスである。


 したがって、国内Aライセンスを持っていても、「車好きでサーキットを走ったことがあるんだろうな」というだけで、運転が上手い証明になるわけでもなく、実際には、自慢にも何~んにもならないライセンスではある

 ただ、普通の人があまり取得しないライセンスではあるので、街中を走っているときに、ひどい割り込みなどされたときには「くそっ!俺は、お前と違ってA級ライセンスなんやぞ!」と呟けば、少し気が晴れたりもすることはあり、その点ではS弁護士にとっては安全運転に役立っているといえなくもない。

 とはいえ、サーキットでのスポーツ走行は、相当新鮮な体験だった。かなり楽しい経験だった。
 

 やってみたいこと、興味のあることは、とにかくやってみることだ。

 やってみて、自分に合わなければやめれば良いだけだ。

 しかし、やってみることもしないで最初から諦めていたら、結局何も経験できない。自分に合っているかどうかすらも分からない。自分の世界が広がるかもしれない機会を失うなんてもったいないではないか。

 なんだって、生きているうちにしか経験できないのだから・・・

 夏場は路面温度が上がって、タイヤがもっと溶けやすくなるだろうし、サーキット走行中はヘルメット・グローブ・長袖・長ズボン着用なので、暑くてたまらないだろうから、ちょっとサーキット走行は避けたい。

 しかし、過ごしやすく路面温度が上がりにくい秋から冬にかけて、もう一度セナやシューマッハが走ったあのコースで、自分の車を思いっきり走らせてみたいという、これまでにない野望を、今回のライセンス取得をきっかけに、秘かに抱きはじめた、S弁護士なのであった。

(国内Aライセンス取得記 おわり)

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記11)

 もちろん、改造車やレース専用車両も走行しているので、バックミラーは相当気を使って見ることにはなる。


 しかし、少なくとも私が走行した際には、ストレートだけでなく、連続コーナーを走行中でも、後続車に合図してコース右端を走行していれば、後続車がこちらの安全にも配慮し、距離をとってきちんと安全に追い抜いてくれたので、全く不安に思うようなことはなかった。

 

 走るには、公道よりもサーキットの方がむしろ安全だといわれることもある。

 

 確かに、車の限界性能近くまで発揮できてしまうという点でサーキット走行には危険性もある。高速度でクラッシュすれば大きなダメージを受けるという点でも危険ではある。
 しかし、対向車や歩行者・自転車等がいないこと、サーキット路面のグリップ力の高さ、わけのわからん自分勝手な走り方をするドライバーがいないこと、コース前方に何らかの異常がある場合シグナルフラッグで事前に教えてもらえること等の点からすれば、少なくとも誰かと競り合いなどせず自分の限界の範囲内で走行するのであれば、公道よりも相当安心してドライビングを楽しめる要素が揃っているということになる。
 

 走行中に少し、エンジンから異音がしたような気がしたので、ピットロードに戻り、ハザードを出して停車し、数分間エンジン音を確認する。幸い、どうやら異常はないようだ。念のためエンジンオイル等が漏れていないことも確認する。

 エンジンに異常はなかったので、再度走行を開始する。

 ピットロードの制限速度は60キロだ。
 サイド後方を確認してコースに戻る。

 

 先ほどよりは、少し落ち着いて、走れている自分に気付く。
 

 テレビで見ているF1のコースは平坦に見えるコースが多いが、実際にはそこそこ高低差があることや、縁石を踏むとかなり振動が来ることも分かってくる。

 

 一度バックストレートでイエローフラッグが出されたので、注意して走行していると、途中の連続コーナーで、レース専用車両のVITAのうち1台が単独でクラッシュして、グラベルに止まっていた。自走できないようだっただけでなく、外装も壊れていたので、多分修理には数十万円以上はかかるかもしれない。

 

 気の毒にと思いつつも、事故だけは避けようと更に強く心に誓い、バックミラーのチェックをより念入りに行うよう心掛けて走行する。

 

 チェッカーフラッグが振られ、メインフラッグタワーのシグナルが赤に変わった。
 これで走行終了だ。

 ゆっくりめに、最後の一周を走り、車検場横からコース外に車を出す。

 

 駐車場に車を止め、ヘルメットとグローブを脱ぐ。
 ヘルメット内にびっしょりと汗をかいていたことに初めて気付く。

 

 30分の走行枠だったが、思ったよりも、かなり短く感じた。
 
 

 使い捨てゼッケンをはがして、ゴミ箱に捨てる。

 

 ふとタイヤを見ると、やけに接地面が黒く見える。
 近づいてみると、タイヤ表面のゴムが溶けて、いくつか小石がくっついていた。
 タイヤは、18インチのミシュラン・パイロットスポーツを履いているのだが、そんなに振り回した運転をしたつもりがなくても、タイヤ表面が溶けてしまったのだ。

 幸い、タイヤのスリップサインまでは出ておらず、溝はまだ残っているから、まだしばらくは、タイヤ交換はいらないだろう。
 しかし、本気でタイムを縮めようとすれば、間違いなくタイヤを更に酷使する必要があるだろうから、サーキットでのスポーツ走行は相当タイヤを使ってしまう事実が判明した。

 安いショップで同じタイヤに履き替えても前後4本で、少なくとも10万円以上するだろうから、仮にクラッシュしなくても、サーキットでのスポーツ走行ってやつは、相当お金のかかる可能性が高い趣味だということは良く分かった

 
 後で聞いたのだが、Aライ取得のためには、マーシャルからの指示、サーキットのマナーを守って走行できれば良く、全力で走る必要は全くないし、30分間ずっと走り続ける必要もなく、ピットインしたりクーリング走行をしても構わないとのことだった。

(続く)

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記10)

 ピットロードから加速して本コースに向かう。

 入会講習で習ったとおり、いきなり本コースの走行ラインに入るのではなく、1コーナー立ち上がりまでは、右端を走行し安全を確認してから合流することになる。

 1コーナー侵入直前に、バックミラーで確認すると、ライトをつけた馬鹿っ早い車が、かっ飛んでくるのが見えた。

 あいつは、先に行かせるしかない。

 これも入会講習で習ったのだが、スロー走行で後続車を先に行かせるには、コース右端を走ることと、合図(ハザードランプの点灯)を行うこととされている。そうすれば、後続車は自己責任で追い抜いていってくれるはずなのだ。講習での知識が早速役に立つ状況だ。S弁護士は、ハザードランプを点灯させ加速を抑えて、コースの右端に車を寄せながら車を走行させる。

 一瞬の後、間違いなくスポーツ走行用に改造されたインテグラが、甲高いエキゾーストノートを響かせてS弁護士を追い抜いていく。走行ラインを少し外しつつも、ちゃんと車間距離を取って追い抜いてくれる。

 なるほど。
 きちんと合図すれば、向こうも安全に配慮して追い抜いてくれるのか。

 レースならともかく、スポーツ走行では、公道でのあおり運転のようなことはないのだいうことを理解する。冷静に考えれば、スポーツ走行している際に遅い車にかかわっている暇もないのだろう。

 後続車が来ないことを確認の上、アクセルを踏み込み加速する。

 基本中の基本である、コーナーへの侵入はスローイン・ファーストアウト、コーナーでのラインはアウト・イン・アウトを心掛け、走行ラインを探す。
 大まかな走行ラインは、コース上のタイヤ跡で推測がつくが、走行車両の性能が違うはずなので、その走行ラインが自分の車の走行ラインと同じとは限らない。

 そして、自分の車のタイヤグリップが何所まで効くのか感触を確かめつつ、どのコーナーは、どこまでのスピードなら侵入可能なのか、コーナーとコーナーをどうつなげて走れば(どの走行ラインを取れば)最短で走れるのかも探さなくてはならない。

 公道では絶対にできない車の能力の限界に近い領域まで踏み込める。ストレートでは、アクセルを一杯まで踏み込むことになり、普段回さない回転数までエンジンを回す。その加速感が相当心地よい。自分の車がどれだけの加速性能を持っているか、初めて確認できた気がする。
 また、コースのμが高いので、公道では間違いなくタイヤが泣くくらいにアクセルを踏み込んでも、かなりの部分までタイヤも泣かずに踏ん張ってくれるのである。

 その中で一番速く走れる方法を探していくのだ。

 とにかくアクセルを踏んでハンドルを切りゃあいいというものではなく、相当頭を使う。

 だからこそ、面白いのか。

(続く)

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記9)

 慣熟走行後に、事務局でスポーツ走行の料金を支払う。

 予約自体はOIRC入会申込の際に完了していたので、電話予約していることを告げて料金を支払う。30分のスポーツ走行でかかる費用は税込6600円(平日なら6160円)である。支払いが済むとチケット(走行券)を手渡され、このチケットを走行時にピットロードメインポスト下で係の人に手渡せば良いらしい。

 さらに、スポーツ走行の際にゼッケンが必要だとのことなので、シール式のゼッケンを購入する。一枚税込220円、番号は1~9のうち好きなものを選べるそうである。これをボンネット、左右のドアに貼り付けるので、3枚購入(合計660円)する必要がある。

 スポーツ走行は13:55~14:25の時間帯だったので、昼食を取る時間は十分にある。

 岡山国際サーキットは山の中にあり、近所に食堂など多分存在していないと思われる。また、近くのコンビニで軽食でも買おうと思っても、どこに行けば近くのコンビニがあるのかすら分からない。

 まあ、バブル期にF1が開催されていたサーキットだし、きっと豪華だったレストランなのだろうから、バブルのあだ花を一度は経験しておこうと思って、サーキットレストランで昼食を取ることにする。

 レストランは、税込2200円のワンメニューである。

 日替わりメイン料理と冷菜・スープ・デザート・珈琲・烏龍茶付き、本日のメインはビーフステーキらしい。昼食チケットもOIRC事務局で販売しているので、そこで買ってから、レストランに向かうことになる。

 レストランは、古かったがやはりバブル期の影響で不必要に豪華に作り上げられたのだろうということが伺え、面白かった。

 窓側の席に座れば、サーキット走行をしているバイクや自動車が一望できる。
 ホームストレートから、1コーナー、2コーナーまで見通せる席で、のんびりとステーキを食べた。結構美味かった。

 広い窓からは、既に生産中止になってから相当の時間が経っているはずのホンダ・インテグラや古い型のシビックが、あり得ないようなスピードでストレートをぶっ飛ばしていく。公道を走れないレース専用車両VITAも数台走っている。こいつがまた阿呆みたいに早い。

 正直、こんな奴らと一緒に走るんかいな・・・・と少しブルーになりかけるが、こっちの車だって3リッターターボ、306馬力なので、こっちの目的はAライだし、それなりに壊さずに走れればいいや、と思う。

 なんせサーキット内での事故は全て自己責任である。

 4輪走行の注意点にも「サーキット走行及びレースは各自の自己責任の上で成り立っており、起きてしまった事故を他人のせいにして賠償請求などをしないこと」と明記されているし、事故によりサーキットの施設に被害を与えた場合は、税込でいくら請求されるかについても明らかにされている。

 ただ、仮にサーキットのシグナルフラッグを無視した奴に事故を起こされた場合(例えば赤旗が示され、レース・走行中止・追い越し禁止がオフィシャルから指示されているのに、それを無視した車両に追突された場合など)はどうなるのか、少し研究の余地があるかもしれない、などと職業柄つい思ってしまった。

 それはさておき、走行開始時間が近づいてきたので、車に戻り、ゼッケンを貼り付ける。シール式なので簡単に貼り付けることができる。ただし1回使い捨てになるので、経済的に考えれば折り曲げ可能なマグネット用紙にゼッケンシールを貼り付けて、再利用できるように考えた方がお得だよなぁ・・・と思った。

 また、灯火類(ヘッドライト・テールランプ)に、飛散防止用の養生テープを貼る。ただ、あとで他の車を見たところ養生テープを貼っていない車もいた。OIRCの注意書きには、ガラス飛散防止のテーピングをするよう指示があったので、ガラスが飛散しないプラスチック製の灯火カバーだとテーピング不要なのかもしれない。機会があればOIRC事務局に聞いてみようと考えている。

 時間が迫ってきたので、ヘルメットとグローブを着用し準備を整える。どこからピットロードに入ればいいのか分からないのだが、今朝もらったピット割では、OIRC会員は1番~5番と指定されているので、そちらを見に行く。すると、ピットガレージ内に走行用の自動車やバイクを置いている人がそこそこいるので、ここを通ってもええんかな?と疑問に思う。

 ピット割の紙を良く読むと、「ピット使用者様同士譲り合ってご使用ください」との注意書きがあったので、「まあ通過してもかまわんだろう。なんか言われたら、譲り合いって書いてるやん、と誤魔化せばええやろ。」と年齢相応に厚かましく考えて、通りやすそうなピットガレージを、素知らぬ顔で通過してピットロードに入る。

 ピットロードを進むと、コントロールタワー下あたりで、係員の方が出てきてチケットを受け取って確認し通してくれる。他の車両の多くは、どうもコントロールタワー横からピットロードに入っているようで、今回はともかく、次回からそうしようと心に誓う。

 メインフラッグタワーのシグナルは、グリーン。

 コースイン可の状態にあるという合図である。

 

おっかなびっくりではあるが、初めてのサーキットスポーツ走行の開始である。

(続く)
 

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記8)

 S弁護士は社会人なので、当然土・日にサーキットに出かけることになる。
 4月の下旬の土曜日に、OIRCの入会講習を予約し、当日、高速に乗って出かけることになった。
 中国道がかなり空いているとの情報があったので、名神→新名神→中国道と高速を乗り継ぎ、ナビの示す作東インターで下りる。そこからサーキットまで一般道を走るのだが、途中1車線しかなく、対向車と容易にすれ違えない狭路のあるルートだったので、狭い道が苦手な方や大型の車の方は、美作インターの方が、安心だと思われる。

 サーキット入り口には、入場ゲートがあったので、教わったとおり「入会講習に来ました」と告げると、確認のためフルネームを求められた。その後、ピット割の紙をくれた上で、丁寧に事務所への行き方を教えてくれた。

 サーキットでは既に甲高いエキゾーストノートが響いている。
 休みの日の午前から、サーキット走行をしている人たちがいる。今までこんな趣味の方々がいるなんて想像もしていなかったなぁと、自分の了見が大したことがないことを再認識したS弁護士だった。

 事務局で、入会講習に来たことを告げると、講習場所等を教えてくれ、その後の段取りまで再度教えてくれた。
 入会講習→体験走行→OIRC入会完了→スポーツ走行申込(代金支払)→ゼッケンをつけてスポーツ走行→Aライ申込、おさらいすれば、こういうことだ。

 講習開始は10:30~であり、まだ講習会場のドアの鍵が開いていないようだったので、サーキット走行をしている二輪を眺めたりして時間をつぶす。

 二輪でぶっ飛ばしている人たちは、何を考えて走っているのだろう。他人より速く走れたところで、特に何か利益があるわけでもない。自分の限界に挑戦し、その限界を上回ることが楽しいのかもしれない、等と考えたりする。

 講習開始5分前に講習会場に入る。先に親子と思われる2人組、その後、何人かが入ってきて、大体私も含めて6~7人が講習を受講するようだ。いずれも私より、はるかに若そうな人ばかりである。

 講師の方が時間どおりに入ってきて、資料を配付する。
 OIRCスポーツ走行のススメという小冊子
 サーキットコース概要、走行上の注意事項等を記載したA4の資料2枚等である。

 座学の講義は、二輪・四輪双方の解説を同時に行う。

 サーキットライセンス関連の知識、スポーツ走行の予約方法、各走行枠の分類、走行上のルール、安全走行のための注意点、車両規定、ピット利用方法、コースイン、ピットインの方法、スロー走行する場合の注意、コースアウト・スピン等を起こした場合の対処方法等が解説される。

 速く走る方法ではなく、いかに事故を起こさずに、安全に走行するかについて多くの時間をかけて説明される。途中、休憩をはさみ、シグナルフラッグの解説もある。

 約1時間半の解説が終わり、簡単なテストがある。私が渡されたテストには「4輪OIRCテスト」と書いてあったので、2輪は違う問題が出るのかもしれない。

 基本的には、シグナルフラッグの意味を分かっているかということが中心の問題で、僅か10分前に解説された内容なので、簡単である。提出後すぐに採点して返してくれる。仮に間違っていても、講師の方が指導(誘導)されていたようなので、全員合格は、まず間違いないテストである。
 

 筆記テスト合格の後のサーキットの慣熟走行は、走行枠の合間に行われる。
 指定された時間にコントロールタワー近くに集合し、コースに入る。二輪は四輪の後について走るよう指示が出る。ヘルメット・グローブは無しでもよかったと記憶している。

 ピットから先導車に続いて、本コースに入る。

 最初はゆっくり目だったが、二週目はそこそこ速度を上げて走ってくれる。バックストレートではノンビリしていると置いていかれそうだった。

 ここを、セナやシューマッハが走っていたのか、と思うと感慨深い。

 またTVで見るF1サーキットは、そこそこコース幅は広いんだろうと思っていたが、実際に走ってみるとコース幅は比較的狭く感じた。

 走ってみて最初に感じたのは、道路のμ(ミュー、摩擦係数)が高そうだということである。一般道でハンドルを急に切るとタイヤが滑ることがあるが、あくまで感触であるが、タイヤが一般道よりも滑りにくく感じる。しかし、その分、ロードノイズは大きめである。

 二週目の終盤に、先導者がウインカーを出してピットロードに入り、慣熟走行は終了する。
 

 これで、OIRCライセンスは取れたはずだ。
 次は、スポーツ走行枠の費用を支払って、スポーツ走行を完了すればAライ取得は目前である。

(続く)
 

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記7)

 以前の問い合わせによれば、
【弊社から「推薦」をさせていただく場合、岡山国際サーキットライセンス取得は必須となります。】
 とのことだったので、S弁護士としては、まずは岡山国際サーキットの、サーキットライセンスを取得する必要がある。

 

 公式HPを見ると、OIRC(岡山国際サーキットレーシングクラブ)に入会すること=サーキットライセンスが手に入る、ということらしい。

 

 但し入会するには、ライセンス講習(入会講習)を受講することが必要だ。

 

公式HPには以下のとおりの記載がある。
(引用ここから)
 岡山国際サーキットレーシングクラブに入会いただくには、ライセンス講習の受講(基本的に毎日実施)が必要です。Webもしくは、お電話にてご予約の上、以下の物をご持参ください。
<<準備物>>
● 入会申込書
● 入会費用
● 顔写真1枚(免許証用サイズのもの、裏面に氏名を記入してください)
● 運転免許証
● 競技ライセンス(取得者のみ)
● 実技走行時に必要な車両(ナンバー付可)及び装備(ヘルメット、レーシングスーツ、グローブ、ブーツ等)
※ 未成年者は親権者の承諾書が必要ですので、事前に入会申込書をお取り寄せください。
(引用ここまで)

 そして、サーキットライセンスの有効期限は、いつ入会しても来年の1月31日とされており、入会時期により(有効期限が短くなるので)遅く入会すればそれだけ年会費が若干安くなるよう設定されている。

 ちなみに、S弁護士が4月入会した際には、入会金と年会費を含めて39600円(税込)が必要ということだった。公式HPからでも申し込め、クレジット決済も可能である。
 面倒なことは早く済ませたいと思っていたので、HPからネット経由で申し込み決済も済ませると、申込の備考欄に「当日どうすれば良いのか分からない」と質問を書いておいたので、数日後OIRC事務局からお電話があった。

 女性の事務員の方が、私の希望している日には入会講習が行われること、その日に同時に行うスポーツ走行の予約枠について説明して下さり、スポーツ走行についても頂いたお電話で予約してもらうことができた。

 とはいえ、サーキットで走行することなど、全くの初めてなので、いろいろ聞いてみると次のようなお話だった。

・OIRC入会講習 10:30~2時間+実技走行10分
この後、30分枠のスポーツ走行1回でAライセンス申請可
スポーツ走行後にOIRC事務局で申請手続きをすればOK
これらの費用は当日クレジットカード払い可

・当日入場ゲートで、入会講習にきたと言えば無料で通してくれる。
・入場ゲートでは、タイムスケジュールと当日のピット割をくれる。
・ゲート通過後直進し、右手に見えるトンネルを通ってサーキットコースの内側へ入る。
・道なりに進むとピット奥に4階建ての建物があり、その1階がOIRCの事務局となっている。事務局前にも広い駐車場があるのでそこに駐車すれば良い。
・事務局に出頭して説明を受ける。
・必要書類等:免許証・Bライ(仮ライの場合は仮ライでよい)・写真(免許証サイズ1枚)・認印。ライセンス申請用紙は事務局にある。
・OIRC入会後のスポーツ走行に関して
 服装等:長袖・長ズボン・ヘルメット・グローブ(手首・指が出ないもの)
 ゼッケン3枚が必要(シール式ゼッケンを1枚220円でサーキットでも販売している)。
 その他、OIRCのHPに4輪走行枠の車両規定があるので読んでおくこと。

 S弁護士はかつてバイクに乗っておりSHOEIのフルフェイスヘルメットを持っていたが、もう古いし内装が加水分解してきていたので、アマゾンで安めのフルフェイスヘルメットを購入した。昔はヘルメットも数万円以上した記憶があったが、今はそこそこのお値段で買えるようで助かった。

 通常のドライブに使う、指が出るタイプのグローブは持っていたが、手首・指が出ないレーシング用グローブは持っていなかったので、これも比較的安いものをアマゾンで購入した。
 ヘルメット・グローブ合わせて約12000円の出費である。

 

 車載工具に牽引フックもあったはずだが念のため、自分の車に対応しているねじ込み式牽引フックを1778円で購入しておいた。このフックは、クラッシュした際に牽引するために用いられるものだから、可能な限り使いたくないものである。
 
 灯火類の飛散防止のためのテーピングのために、百均で養生用テープを1本、110円で購入する。
 
 これで物的準備はほぼ整った。
 あとは、サーキットに乗り込むだけだ。

(続く)

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記6)

 S弁護士は、岡山国際サーキットに再度問い合わせのメールを送る。
 すると数日後、回答が送られてきた。丁寧で親切な対応をして下さったOIRC事務局の方々には今でも感謝の気持ちで一杯である。

(以下問い合わせメールへの返事)
S様

ご連絡ありがとうございます。
お問合せの件ですが、

①貴サーキットのライセンスOIRCを取得するための講習は、基本的には毎日開催されているとのことですが、どのような内容で、開催時間は何時からで、どのくらいの時間がかかるものですか?

A.講習時間は午前10時30分より~12時ごろ終了予定です。
 講習内容は、座学・実技走行で構成されております。
 実技走行は、個人の技量を見るものではなく、コース確認をしていただく為に先導車付きで2周回走行いただきます。
 なお、車両については自家用車でも可能です。

②貴サーキットで、Aライの推薦を頂くために必要なスポーツ走行は区分として4S、4Vのうち、いずれでしょうか?

A.特にスポーツ走行の区分は限定されておりませんが、4V枠は1周2分10秒より速い車両は走行できませんので
 多くの方が4S枠を走行されております。

③またライセンス申請に必要な走行時間はどれだけになりますか?

A.30分以上お願い致します。

 また、1日で岡山国際サーキットライセンスのご取得及びA級ライセンス推薦をご希望でしたら、
 午後から「4S」枠が設定されている日でご検討いただけましたら幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

(メールここまで)

 要するに、午後から「4S」枠が設定されている日に、朝から出かけて10時30分からのOIRC入会講習を受けてサーキットライセンスを取得し、その日の午後に「4S」枠で30分以上のスポーツ走行を行えば、Aライセンスの推薦をしてもらえる(=Aライ取得)ということだ。

 岡山国際サーキットのHPを見れば、スポーツ走行の走行枠は原則1回30分なので、1回分だけ走れば足りる。
 やはり、Aライ講義の教材を買う必要もなく、Aライ講習も、Aライ実技試験も不要でAライが取得できるようなのだ。

 これは、費用的にも時間的にも、お得だ。

 忙しい社会人にも、ぴったりだ。

 方針は確定した。
 次は実践である。

(続く)

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記5)

 ある会社員の方がAライを取得された体験記をブログに掲載されていたのだが、なんとAライの講習も実技試験も受けることなく、スポーツ走行だけでAライセンスが取得できたというのである。

 講習も試験も要らないとなれば、Aライを楽に取得したいというコンセプトからすれば、これはまさにドンピシャ、願ってもない情報である。

 しかも取得したのは、かつてF1パシフィックグランプリが開催された、岡山国際サーキットだというのである。

 ちなみに岡山国際サーキット(当時の名称で「TIサーキット英田」)のレコードタイムは、悲劇の音速の貴公子アイルトン・セナがもっているし(今後も破られることはないだろう)、皇帝ミハエル・シューマッハが初優勝したのも岡山国際サーキットである。F1ファンのS弁護士としては、セナやシューマッハがかつて走ったことのあるコースであるというだけで、ズキュンと心に刺さってしまう。

 とはいえ、その記事は数年前のものであったので、現在は違うかもしれない。

 幸い、岡山国際サーキットのHPにはメールでの問い合わせ欄があったので、それを利用して問い合わせてみることにした。

(問い合わせ内容と回答)
Q:私は国内Bライ取得者ですが、貴サーキットで、国内Aライ取得は可能でしょうか。たとえばライセンス取得に向けた講座等を行っておられますか?

A:.JAF国内A級ライセンス取得用の講座は行ってはおりませんが、岡山国際サーキットライセンス所持者向けに 国内A級ライセンスを取得できるようJAFへ「推薦」を行っております。
 弊社から「推薦」をさせていただく場合、岡山国際サーキットライセンス取得は必須となります。

 これだ、ブログの方の情報は正しかったのだ。

 おそらく岡山国際サーキットOIRC(又はその運営会社?)がJAFの公認団体であり、JAF公認団体の権限で、競技運転者としてのライセンス推薦をしてもらえるようなのだ。


 つまり、Aライ取得には、講習受講→試験+実技試験に合格という、公式の申請ルートのほかに、このJAF公認団体からの「推薦」というルートがあったのである。

 大学受験の頃から、英単語は王道の「試験に出る英単語」になじめず「ギルフォード方式英単語速修革命」というマイナー本を利用し、数学も王道の「赤チャート」になじめず「なべつぐのあすなろ数学」「寺田の鉄則」を愛用していたS弁護士としては、このような王道の裏をかくような方法が実は結構好きであったりもする。

 確かに、サーキットでは、そのサーキットで走行をする前提として、当該サーキットのライセンスを取得することを求められる場合があり、取得するとそれなりの費用はかかる。

 もちろん、高めのビジター走行料を支払えばサーキットライセンスなしで走れてしまうサーキットもあるのだが、鈴鹿サーキットなども公式コースをスポーツ走行しようと思えば、確か鈴鹿サーキットのライセンスが必要だったはずだ。

 かつてセナやシューマッハが走ったコースを走れるのなら、サーキットライセンスの費用は惜しくはない。その上で、Aライ講義の教材を買う必要もなく、Aライ講習も、講習後の実技試験も不要でAライが取得できるのなら、もはや、このルートしか考えられないではないか。

とにかく楽に取得したいというのが、S弁護士のコンセプトなのだから。

 方針はほぼ決まった。
 次は詳細の確認だ。

(続く)

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記4)

 Aライの取得条件は、JAFモータースポーツの公式HPによれば、つぎのとおりである。

(引用ここから)

 国内Aライセンス講習会を受講し、試験を受けて合格すれば国内Aライセンスを取得することができます。講習会の受講前24ヶ月以内に下記のいずれかの条件を満たす必要があります。
(1)有効な国内Bライセンスをお持ちの方:
a)ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアル等に1回以上出場し、完走すること。
b)公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が25分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。
(2)国内Bライセンスをお持ちでない方:
公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が50分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。

(引用ここまで)

 要するに、Bライを取得した私の場合、①ラリー、ジムカーナなどに一度出場して完走するか、JAF公認サーキットでスポーツ走行を25分以上行った上で、②それから2年経過しない間にAライの講習を受けて、試験に合格する必要があるということになる。

 ラリーやジムカーナなど、聞くだけで、どこかにぶつけて車を壊して完走できない気がするし、どうせ出場したところでドンケツになって恥ずかしいし、完走したと思ってもトライアスロンのように制限時間オーバーで完走扱いにならなかったという悲劇も想定されるかもしれないから、できれば出場したくはない


 そうなると、S弁護士の場合、必然的にJAF公認サーキットでのスポーツ走行(25分以上)+Aライ講習と試験合格、という条件がAライ取得のために必要ということになってくる。

 そもそもJAF公認サーキットなるものがあるなど知らなかったが、HPで見ると、以下の13サーキットがあるそうだ。
①十勝インターナショナルスピードウェイ(北海道)
②SUGOインターナショナルレーシングコース(宮城県)
③エビスサーキット東コース(福島県)
④ツインリンクもてぎ(栃木県)
⑤筑波サーキット(茨城県)
⑥袖ケ浦フォレストレースウェイ(千葉県)
⑦富士スピードウェイ(静岡県)
⑧スパ西浦モーターパーク(愛知県)
⑨鈴鹿サーキット(三重県)
⑩セントラルサーキット(兵庫県)
⑪岡山国際サーキット(岡山県)
⑫阿讃サーキット(徳島県)
⑬オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県)

 このうち、③⑥⑧⑩⑫のサーキットは、失礼ながら名前を初めて聞いた。またこの中で国際公認されているコースが①②④⑦⑨⑪⑬であり、バイクや車の雑誌などでよく見かける筑波サーキットが国際グレードを取得していないことは少し意外であった。さらに、国際グレード1を取得しているのは、富士スピードウェイと鈴鹿サーキットだけのようだ。
 そして、かつて日本国内でF1が開催されたことがあるサーキットは、⑦富士スピードウェイ、⑨鈴鹿サーキット、⑪岡山国際サーキット(当時は「TIサーキット英田」の名称でF1パシフィックグランプリを2度開催)の3箇所だけである。

 話を戻すが、JAFモータースポーツの公式HPによれば、この13のサーキットで少なくとも25分以上のスポーツ走行をして証明書をもらわなければ、Aライ講習を受ける資格もないことになる。

 HPから、なんとか日帰りで行ける範囲で絞り込み検索してみると、富士スピードウェイ、スパ西浦モーターパーク、阿讃サーキットで、Aライの講習会が開かれていることが分かった。

 せっかくだからF1を開催したことのあるサーキットで講習を受け、コースを走ってみたいものだが、あいにく富士スピードウェイでの講習は日程がちょっと合わない上に、やはり遠い。スパ西浦モーターパークは、日程が合わない。

 阿讃サーキットが日程の合う講習会を企画しているが、いかんせんJAF公認とはいえ、一周わずか約1キロのテクニカルコースであることと、HP掲載のサーキット全景写真がイマイチ美しくないので気が乗らない。

 いずれも一長一短があり決めかねていた。

 ところが、ネットを検索していると、思いもよらぬ情報が入手できたのだった。

(続く)

年甲斐もなく・・(ライセンス取得記3)

 インターネットで申込後、Eメールで振込口座が指定され、料金(8100円)を振り込むとまたEメールが届き、入金確認の報告と資料発送の連絡、Bライ・オンライン講義のウェブサイトのアドレスが届いた。

 きちんとした対応だったので少し安心して待っていると、レターパックで資料が届いた。
内容は、

1.ライセンス申請用紙 1枚
2. 返信封筒      1部
3. 確認チェックシート 1枚
4. ハンドブック    1冊
5. JAFスポーツ    1冊
6. リーフレット(チラシ)1式

 このうち4が、Bライ講義の教科書となる。定価は1019円らしいが、講座の費用に含まれているので別途買う必要はない。
 5のJAFスポーツとは、JAFが発行しているモータースポーツ情報誌で年4回発行しているものらしい。
 6のチラシはJAFのライセンスを取ろう!というもので、Bライとカートライセンスの取得方法等を説明したものだ。

 3には簡単な試験のような問題が記載されていた。JAFモータースポーツの公式HPでは、Bライ取得に試験は不要とあったので、「ん?」と一瞬思ったが、オンライン講習である以上、映像を流すだけで実際視聴せずにライセンスを取ろうとする不届き者がいる可能性も考えられるので、きちんと視聴しているのかを確認するために不可欠なものなのだろうと理解する。  

 さて、Bライ講義のはじまりである。
 

 指定されたネット上の頁を開き、主催者等の記入を行いクリックすると、You tubeで講義が始まる。JAFが作成した講座のようで、1時間7分ほど、最後の15分弱はプロの走行映像が流れる。最後まで見ると、画面の指示に従えば、視聴済みのコードが出るのでメモすることを忘れないように。
 

 内容は、モータースポーツの歴史から始まり、モータースポーツの組織・規則、ライセンス内容等に及ぶ。私にとっては面白い講義ではあったが、楽に早くというコンセプトから、倍速で聞かせて頂いた。さらにチーム時間割からのウェブ上の連絡頁で、ハンドブックの中で特に抑えておいて頂きたい箇所の指定もあったので、そのあたりはしっかり押さえたつもりである。
 

 チェックシートは、先ほどの講義で指摘された点を確認する内容だったので簡単だった。分からなければテキストをチェックして確認すれば誰でも解ける。
 

 ライセンス申請用紙を記入・写真を貼付して、チェックシートと共に、返信用封筒に入れて返送すれば、それでOK。

 これでBライが取得できたはずである。  

 しばらくして、JAFから重要、仮ライセンス在中と書かれた封書が届き、発行日から60日間有効の紙製の仮ライセンスが届いた。Bライの取得はできたようだ。正式なライセンスカード(免許証サイズの写真入りプラスチック製ライセンスカード)は、数週間遅れて届いた。

 あっけない程簡単だった。  

 ただ、国内Bライセンスでは、JAF公認の国内競技(ラリー及びスピード競技)には参加出来るが、レースには参加出来ない。JAF公認の国内競技の全てに参加する資格としてAライがある、ということも講義で分かった。  

さて次は、目標のAライである。

(続く)