浜田省吾の音楽に初めて触れたのは、高校の理数科にいたころだから、高2のころだと思う。F君という男前のクラスメートが、教室に持ち込んだウオークマンで聞かせてくれた。私は、カセットテープを買い求め(TDKのADという音楽用テープ)彼にLPを録音してくれるよう依頼した。
相当繰り返し聞いた記憶がある。
アルバムタイトルは「愛の世代の前に」だった。
私は幸運だった。このアルバムには、「愛の世代の前に」の他、「ラストショー」、「悲しみは雪のように」、「陽の当たる場所」、「防波堤の上」など、名曲が数多く含まれていたからだ。
そのころ、まだ貸しレコード店ができはじめたころで、ウオークマンしか持たず、LPを演奏するオーディオを持っていなかった私は、浜田省吾のミュージックテープを「Promised Land~約束の地」、2枚組の「J・BOY」と買い求め、聞いているうちに次第にファンになっていった。
特に、バイクでツーリングをしていたころは、エンドレステープにJ・BOYを録音し、ヘルメットの中で繰り返し聞きながら、北海道の大地を走り抜けたものだった。
そのころ、北海道を「ON THE ROAD」と側面をペイントしていた自動車でツーリングしている奴にも会ったが、一目で、浜田省吾ファンと分かり、話が弾んだ。「ON THE ROAD」は、浜田省吾のツアータイトルにもされていたからだ。
今でも、自動車のHDには、浜田省吾のベスト盤を入れている。
また、機会があれば、「愛の世代の前に」を聞いてみたいと思っている。