だいぶ薄れてしまったが、金木犀が香っている。
夜、帰宅時に、鴨川を渡る際に、香りの不意打ちにあい、つい白い月を見上げつつ秋も深まってきたなと思う。
お気づきの方も多いだろうが、金木犀は、木によって花を咲かせ香る時期が違うのか、少なくとも秋に2度は楽しめる機会があるように思う。
最初は、秋の訪れ、2度目は秋の深まりを感じさせてくれる。
僅か2~3週間ほどの時間差のように思うが、季節は着実に移ろい、次の季節へと急ぎ足で向かっていた、そんなことをまた見逃してしまっていた自分に気づく。
「過ぎ去って(もしくは失って)初めて、気づくことが、人生においては、あまりにも多すぎる。」、そんな当たり前のことを、そう思って何度も悔やんだ自分がいたことを、今年も、また、この季節に再確認してしまっている気がする。
そんな気になれるだけでも、秋っていい季節だ。
でも、・・・・・。
俺って、こういうことに、進歩がねえのかなぁ・・・・・。