年甲斐もなく・・(ライセンス取得記12)

 Aライを推薦してもらう必要条件であった、スポーツ走行30分をこなしたので、S弁護士は再度OIRC事務局に向かう。

 窓口で、本日OIRC入会し、Aライ取得に必要なスポーツ走行を、走行し終わったところなので、ライセンス申請をしたい旨を告げる。
 まずは事務局からOIRCの会員証(プラスチック製でS弁護士の写真入り)を渡してくれ、その後、ライセンス申請用紙を記入するよう指示される。
 

 事務局からはJAFから仮ライセンスが1週間ほどで申請した住所に届き、2~3週間後にはライセンスカードが届くはずであると説明される。そして、ライセンスカードが届く前にレースに出るなどAライセンスが必要な場合があるか聞かれる。
 詳しくは聞かなかったが、どうやらそのような場合、何らかの配慮をしてもらえるようだ。

 もちろん、S弁護士の目的はAライセンス取得であり、レース出場ではないので、首をブンブンと横に振りつつ、「いいえ、レースなんて、全然予定はありませんっ!」と回答する。

 Aライ申請用紙を、記入例にしたがって記入して提出し、推薦料だと思うが2万円程を支払って、Aライの申請に関する窓口での必要事項は終了した。

 後日JAF岡山から、Aライの仮ライセンスが届き、その後、国内Aライセンスの正式なライセンスカードも届いた。

 同じ写真を使ったこともあり並べてみると、BライのライセンスカードもAライのライセンスカードも、発行日、発行№、区分(NATIONAL B/NATIONAL A)以外の記載は全く同じカードである。

 せめてカードの左端の(COMPETITION LICENCE)と記載された部分を色違いにでもしてくれたら、Aライだって一目で分かるんだけどなぁ・・・とチョットわがままな思いもわいてくる。

 

 いずれにせよ、これでS弁護士は、国内Aライセンスを取得できたのだ。

 以下のとおりJAFの定めるAライ取得のための正規ルート、

 「国内Aライセンス講習会を受講し、試験を受けて合格すれば国内Aライセンスを取得することができます。講習会の受講前24ヶ月以内に下記のいずれかの条件を満たす必要があります。
(1)有効な国内Bライセンスをお持ちの方:
a)ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、サーキットトライアル等に1回以上出場し、完走すること。
b)公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が25分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。
(2)国内Bライセンスをお持ちでない方:
公認サーキット毎に定められたスポーツ走行の経験が50分以上あり、公認サーキットからその証明を受けられること。」

を経ることなくAライを取得できた。

おさらいになるが、S弁護士としては、

①国内Bライセンスを通信講座で取得して(8,100円)、
②OIRCに入会して(4月入会で39,600円)、
③30分のスポーツ走行を1回こなす(6,600円)、
④Aライ推薦費用の支払い(確か20,000円くらい)、
平たくいえば、たったそれだけ国内Aライセンスが取得できたのである。

 国内Aラインセンス講習会の受講も不要、国内Aライセンスの試験(座学試験+実技試験)も不要という、相当お手軽な(裏技的な)国内A級ライセンス取得方法なので、お忙しい方には向いているかもしれない。

 しかも、サーキット走行が気に入れば、OIRC会員になっているので、有効期間中に再度スポーツ走行することも可能だ。

 このように、国内Aライセンスを取得することは実は簡単であり、正規ルートであっても、時間とお金さえあれば、おそらくほぼ全ての人が取得できるライセンスである。


 したがって、国内Aライセンスを持っていても、「車好きでサーキットを走ったことがあるんだろうな」というだけで、運転が上手い証明になるわけでもなく、実際には、自慢にも何~んにもならないライセンスではある

 ただ、普通の人があまり取得しないライセンスではあるので、街中を走っているときに、ひどい割り込みなどされたときには「くそっ!俺は、お前と違ってA級ライセンスなんやぞ!」と呟けば、少し気が晴れたりもすることはあり、その点ではS弁護士にとっては安全運転に役立っているといえなくもない。

 とはいえ、サーキットでのスポーツ走行は、相当新鮮な体験だった。かなり楽しい経験だった。
 

 やってみたいこと、興味のあることは、とにかくやってみることだ。

 やってみて、自分に合わなければやめれば良いだけだ。

 しかし、やってみることもしないで最初から諦めていたら、結局何も経験できない。自分に合っているかどうかすらも分からない。自分の世界が広がるかもしれない機会を失うなんてもったいないではないか。

 なんだって、生きているうちにしか経験できないのだから・・・

 夏場は路面温度が上がって、タイヤがもっと溶けやすくなるだろうし、サーキット走行中はヘルメット・グローブ・長袖・長ズボン着用なので、暑くてたまらないだろうから、ちょっとサーキット走行は避けたい。

 しかし、過ごしやすく路面温度が上がりにくい秋から冬にかけて、もう一度セナやシューマッハが走ったあのコースで、自分の車を思いっきり走らせてみたいという、これまでにない野望を、今回のライセンス取得をきっかけに、秘かに抱きはじめた、S弁護士なのであった。

(国内Aライセンス取得記 おわり)

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