日中韓FTAシンポジウムの旅日記~その1

ふとしたことから、X教授のお誘いで、Y弁護士と一緒に、2017年5月20日に中国山東省済南市で開催された、日中韓FTAシンポジウムに参加して来ました。

シンポジウムよりも中国旅行に焦点を当ててご報告したいと思います。

事実に基づいた、フィクションとしてお楽しみ下さい。

登場人物(紹介)

X教授:某大学法学部教授・弁護士

Y弁護士:弁護士(某大学法学部非常勤講師)

S弁護士:弁護士(某大学法学部・同大学院非常勤講師)

2017年5月19日

5時30分に起床。
朝食をとり、河原町今出川でタクシーを拾って、京都駅まで向かう。
時間の余裕を持ちすぎて、6:15くらいに京都駅についてしまった。かすかに期待していた、旅情と郷愁をかき立てる立ち食いそば屋も開いていない。

かつて高校時代、列車で通学していたS弁護士は学校からの帰り道、お小遣いに余裕があるときには、新宮駅で立ち食いそばを食べることもあった。立ち食いそばは、まだ未来が茫洋として何となく不安に駆られていた当時の自分を思い出させてくれる鍵でもあるのだ。

仕方なく待合いで時間をつぶし、関西空港行き「特急はるか」に乗車。乗客には外人が多い。途中からは結構乗ってきて、込んできた。昨晩、旅行の準備で寝不足だったので寝る。
8:18に関空着。

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(発車前の特急はるか)

待ち合わせ場所に指定された4階出発ロビー、ANAカウンター前に向かう。
誰も見つからない。少しうろうろしているとX教授を発見。

すでにチェックインして、荷物を預けたとのこと。集合場所と時間は決まっていたが、荷物を預けてから集合とは聞いていなかった。あわてて手荷物を預ける。今までの経験上、預ける荷物について、壊れ物ありにしておいた方が、到着地で早めに出てくる傾向があったことと、手荷物に実際デジタルメモを入れていたことから,壊れ物ありにしてもらう。

S弁護士が荷物を預け終えた頃、Y弁護士登場。かなりでかいスーツケースを引っ張っていて驚く。
Y弁護士も荷物を預けて早速、手荷物検査場へ。

X教授は落ち着いているが、初の中国となる他の二人は落ち着かない。

Y弁護士は、目的地を北京と言い間違えたりする。

荷物検査を終えて、出国手続きをすることになるが、X教授は、指紋認証を登録しているということでさっさと終える。
X教授、Y弁護士が買い物をするということで、S弁護士は先にラウンジに行っておく。

途中で人民元に両替。

1万円あまりで600元。結構レートは良くない。最初1万円を両替するよう依頼したところ587元くらいだったようで、「これでも両替できますが、日本円を少し足せば600元ちょうどになります」との説明。日本円を少し足したところ100元札が六枚来た。100元札一枚分は、もうすこし小額の紙幣に換えて欲しいとお願いすると、100元単位の両替だからできないなどという。

おいおい、ついさっき、1万円を端数のある人民元に両替できると言ったところじゃないか。それなら1万円きっかりを人民元に変えて欲しいという希望に添った両替をこの店はやらないってことなのか?そんな注意書きどこにも出てないぞ。100元単位でしか両替できないなんて、そんな馬鹿なことはないだろう。筋の通らないことを言う担当者だ。本当は面倒くさいだけなんだろう!と、S弁護士は一瞬で担当者の、余分な仕事はしたくない、という思惑を察知したが、ここで喧嘩しても意味がない。

ふっ、本来であれば切って捨てるところだが、まあ今日のところは捨て置いてやる。運が良かったな、両替屋の兄ちゃん・・・と心の中で呟きながら、S弁護士は両替商の窓口を去る。

しかし、よくよく考えると、両替手数料もしっかり取る上に、レートも売り・買いでいじるなんて、実際ぼったくり以外なにものでもないように思える。その上、顧客の要望にも応じないとは、サービス業としてどうなんだ、とも思うS弁護士だった。

クレジットカードで入れるラウンジは、結構しょぼかった。オレンジジュースを飲もうとしたが、売り切れで、仕方なく、野菜ジュースを3杯ほど飲んでしまう。海外旅行出発で盛り上がっている団体がいてうるさい。

途中からラウンジにX教授もやってきて、ゼミで教えているという法実証主義や功利主義等について、少し話す。
Y弁護士が心配だというX教授のお話で、少し早いがゲートまで。

そこでY弁護士と落ち合って、搭乗を待つ。
ゲートに止まっているのはボーイング737-700、大体120席くらいのかなり小さな機体だ。

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(青島行き ANA NH977便)

中国では水道水が飲めないと聞いていたので、念のため水を一本買っておく。
S弁護士は窓から見る外の景色を楽しみにもしているので、飛行機は、取れる限り窓側の席を取る。今回も前日のオンラインチェックインを使って窓側を押さえておいた。

搭乗すると、横が中国人の子供、通路側がそのお母さんと思われる女性だった。

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(搭乗中のX教授とY弁護士)

(続く)

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