予習不足だったかも・・・

先日、映画「プロメテウス」を見る機会がありました。

なんでも「人類はどこから来たのか」と、非常に興味を引くコピーで広告していたことと、監督が「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督であるという2点から非常に期待して映画館に乗り込みました。

映画の内容については、まだ未見の方もいらっしゃるので、敢えて触れませんが、「エイリアン」を見ていないと「なんじゃこりゃ!あの宣伝文句は嘘でしょ!」と思われる方のほうが多いのではないかと思いました。つまり、予習が必要な映画だと思われます。

さてそのプロメテウスですが、冒頭のシーンで、原始の地球と思われるシーンがあります。ところが、どうもその光景に私は、見覚えがあったのです。
私がリドリー・スコット監督が描く原始の地球を事前に知っているはずもなく、私と監督の原始の地球のイメージが偶然一致するとも思えません。
デジャビュかなとも思ったのですが、どうやらそれは間違いで、後で撮影場所を調べてみると、やはり一度見たことがあったようです。

映画冒頭の撮影場所は、アイスランドでした。今でも、プレートが生まれつつある国土を持っており、言い換えれば、常に引き裂かれつつある大地を有する国です。都市部以外は荒涼とした景色が続いたように記憶しています。原始の地球を描くには、格好の国だったのかもしれません。

私が以前訪れたときは、金融危機も起こっておらず、当時金融立国を目指して経済も絶好調だったアイスランドの首都レイキャビクは、物凄く繁栄しているように見えました。大晦日の深夜から新年を祝うために、住民が花火を打ち上げるのですが、あまりの花火の多さに、ホテルの部屋の中まで花火の匂いがしてきたくらいです。
現在でも、アイスランドは深刻な経済危機からまだ立ち直れていないようです。

予習不足で消化不良に終わったことを残念に思いつつ、あまりに国家として虚業に力を入れすぎると、その報いが何時か来てしまうような気がするなぁ、と何となく感じてしまった映画「プロメテウス」でした。

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