法曹養成に関するフォーラムの第2回議事録が公開されている。
非常に面白い。
法曹人口現象に前向きな発言や、法曹の社会的ニーズがあるのか疑問であるという意見が出ると、法科大学院擁護派の委員は、瞬時に反応して、反対の方向へ導こうと意見を出しているように読める。特に鎌田委員・井上委員は、ほぼ確実に反応してくる。
井上委員は他の委員の発言について、根拠があるかどうか分からない話だと言いつつも、その直後に自らも伝聞の根拠が明確かどうか分からない話を堂々と述べておられる点も興味深い。
フォーラムの委員の先生方には、法科大学院擁護派の学者先生の肩書きや論説に臆することなく、本当の問題点をしっかり議論して頂きたいと思っている。
なんてったって、法科大学院特別顧問の奥島氏の、朝日新聞での発言自体が根拠レスのおそれすらあるくらいなんだから。
まあいずれにしても、現状の司法試験合格者のレベルが(上位の方はともかく、全体として)下がってしまっていることは、採点雑感からして明らかだ。
採点雑感から抜粋したものを、フォーラムの有識者の先生方(但し送付先が判明した方)に送付させて頂いた。間違いなく、鎌田・井上両委員は完全無視の態度をとるか、噛みついてくるかのどちらかで、現実を受け入れることはしないだろう、というのが私の推測だ。
しかし、ちょっと法律知識のある方が、お読み頂ければ必ず分かって頂けるが、現在の新司法試験のレベルダウンは相当危機的状況にある。
井上・鎌田両委員は、その責任を取れるのだろうか。困るのは国民なのだ。
(送付させて頂いたファイルは下記からダウンロードできます。)
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