今、某警察署で接見の順番待ちをしている。事務所から小一時間かかる警察署に着いてみれば、二つある接見室は満室で、さらに、二人の弁護士が順番待ちをしている。
もう21時を過ぎているのだが、一向に接見の順番が回ってくる気配はない。
おそらく、被疑者国選が拡大されたためだろう。接見が従来より相当混雑してきたことは否定できないように思われる。被疑者国選を拡大したのであれば、物的設備も当然充実させるべきであるが、厳しい財政事情の下では、それも難しいのだろう。
結局、被疑者・被告人と弁護士(さらには警察の留置管理係の方や、拘置所の方など)に我慢を強いていることになるようだ。
国選とはいえ、弁護士は、報酬を得られるからかまわないではないかとの指摘もあるだろう。しかし、、給料をもらっている勤務弁護士ならいざ知らず、経営者弁護士としては、国選弁護は完全な赤字の仕事である。完全な赤字の仕事を増やしておきながら、設備がないとか予算がないからという理由で、これまで以上に我慢せよといわれても、なかなか納得できない場合もあるだろう。
30分経過したが、未だに接見は何一つ終わっていない。私の前で待っている二人の弁護士も手持ちぶさたのようである。
具体的な解決方法は浮かばないが、これだけITが進歩していながら、どうしてもっと効率化(接見が必要な被疑者・被告人を接見設備の充実した施設に集約するなど)できないのか不思議に思うときもある。
今日は、今日中に帰れるだろうか・・・・・・?