原題は、IN THE SHADOW OF THE MOON 。
これまで秘蔵されていた膨大なフィルムの中から、素晴らしい映像を選び抜き、その映像とアポロ計画の宇宙飛行士に対するインタビューを中心に進められていくドキュメンタリー映画です。
宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士達の言葉がとても印象的です。
「月は驚くほど美しい砂漠が支配する世界だった。手つかずの汚れなき世界。その脈動を感じる。月と漆黒の宇宙の鮮明なコントラストに思わず神秘と驚異を感じずにはいられなかった。」
「圧倒されるような経験だった。そして気付いた。己の肉体の分子も、宇宙船の分子も、クルー仲間の肉体の分子も、その原型ははるか昔に宇宙で作られたものだと。全てはつながっていて一体なのだと。他と私ではなく、万物は一つなのだ。」
「我々はなんと小さな存在だろう。だがなんと幸せだろう。この肉体を持って生まれてきてこの美しい地球で人生を謳歌することができて。」
「地球は生き生きとして雄大で、その存在は偶然の産物にしてはあまりに美しすぎる。」
アポロ計画によって、本当に人類が月面に着陸が出来たのか疑問視する見解もあるようですが、彼らの言葉から考えると、少なくとも、宇宙飛行士達は、例外なく魂を揺さぶられるような経験をしたことは間違いないようです。
私も一度で良いから、宇宙から地球を眺めてみたいと思っています。荘厳な景色としては、宇宙から見る地球に勝るものはないようにも思います。
公開されている映画館は少ないかもしれませんが、是非ともご覧頂きたい映画です。