大阪弁護士会会長選挙 

 大阪弁護士会の会長選挙は、各候補が公約をどんどん発表しています。

 例年通りであれば、このあと、各候補が「大苦戦!」と自分が苦戦していることを表明して、お助けの1票を入れてもらうべく情けないお願いをすることでしょう。

 私から見れば、自分の政策を堂々と発表して、それで負けたら仕方がないではないか、苦戦を表明して票をねだるなど候補者失格、としか思えないのですが、これも伝統なのか、情実選挙の弊害なのか分かりませんが、毎年のように苦戦を表明する候補ばかりで情けなくなります。今年はどうでしょうか。

 それよりも、「弁護士や日弁連が過疎化対策で悩んでいるのであれば、俺が当選したら任期終了後に過疎地に5年くらい行ってやるよ。他の執行部の役員にもにもやらせるよ。」という気概のある弁護士に候補者になってもらいたいのですが、そこまで弁護士会のために頑張る気概のある弁護士はどうもいないようです。若手に対して、痛みを押しつけながら若手に過疎地に行け行けと命じる方ばかりです。

 また、ある候補者が司法試験合格者3000人体制即時見直しを言い始めたところ、全ての候補者が同じようなことを言い始めました。それは、今までのように「3000人問題を検証する。」などと言いながら結局何もしないよりは前進したとは言えましょう。

 しかし、即時増員停止だけでは問題は解決しません。なんら改善されません。ここまで悪化した弁護士需要状況に追い込んだ現状の合格者数を維持するだけだからです。

 つまり例えて言えば、癌に冒された人に対して、癌が悪化するペースをこれ以上あげない措置をとるだけであり、これまでのペースで癌は悪化し続けるということです。これ以上の癌の悪化を止めるわけでもなく、もちろん癌の治療には全く踏み込んではいない措置だからです。

 各候補者がそこまで考えてくれているのかは疑問です。なぜなら、最初に言い出した候補者の方も合格者を適正数に減らすことまでは言えないようですし、他の候補者も現状維持にとどめる主張しか現在のところされていないようです。

 私に言わせれば、アホちゃうか、と思うのですが、どうも候補者達は分かっていないようです。本当に弁護士会と日弁連の大掃除が必要な日が間近に迫っているのだと私には思えてなりません。

 ※共通一次の想い出~その2は、近日中にアップする予定です。

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