私の事務所が入っているビルには、私の知る限り、トイレ清掃等の関係の仕事をされている方が男女で2人いらっしゃる。
お二人とも、見たところ高齢であり、大変だなぁ・・・と私は感じているので、会えばだいたい「お疲れ様です」と挨拶することが多い。
今朝は、たまたま、女性の清掃の方とエレベーターで一緒になった。
私が、何階に行かれますか?と聞いて、6階です、とのことだったので、ボタンを押してあげて、扉が閉まった。
すると、その方から、ボタンの御礼の後に、
「昨日のサッカー、良かったですねぇ」と話しかけてこられた。
私も、大逆転勝利となった昨日のW杯ドイツ戦を見ていたので、
「ドイツ戦の逆転勝利でしょ、いや~私も、ガッツポーズしながら見てましたよ~」
と返したところ、
「いつも、普段、あんまり良いことがないから、久しぶりに、いい気分になりました・・・」
と、ぽつり、とお答えがあった。
その方の仰る「普段あまり良いことがない」というのが、日本全体のことなのか、彼女の人生のことなのかは、私には、はっきりしなかった。
でも、サッカー日本代表の活躍が、様々なところで人々に感動や勇気を与えている事実だけは、痛いほど実感できた、今朝の出来事なのであった。