ある会社員の方がAライを取得された体験記をブログに掲載されていたのだが、なんとAライの講習も実技試験も受けることなく、スポーツ走行だけでAライセンスが取得できたというのである。
講習も試験も要らないとなれば、Aライを楽に取得したいというコンセプトからすれば、これはまさにドンピシャ、願ってもない情報である。
しかも取得したのは、かつてF1パシフィックグランプリが開催された、岡山国際サーキットだというのである。
ちなみに岡山国際サーキット(当時の名称で「TIサーキット英田」)のレコードタイムは、悲劇の音速の貴公子アイルトン・セナがもっているし(今後も破られることはないだろう)、皇帝ミハエル・シューマッハが初優勝したのも岡山国際サーキットである。F1ファンのS弁護士としては、セナやシューマッハがかつて走ったことのあるコースであるというだけで、ズキュンと心に刺さってしまう。
とはいえ、その記事は数年前のものであったので、現在は違うかもしれない。
幸い、岡山国際サーキットのHPにはメールでの問い合わせ欄があったので、それを利用して問い合わせてみることにした。
(問い合わせ内容と回答)
Q:私は国内Bライ取得者ですが、貴サーキットで、国内Aライ取得は可能でしょうか。たとえばライセンス取得に向けた講座等を行っておられますか?
A:.JAF国内A級ライセンス取得用の講座は行ってはおりませんが、岡山国際サーキットライセンス所持者向けに 国内A級ライセンスを取得できるようJAFへ「推薦」を行っております。
弊社から「推薦」をさせていただく場合、岡山国際サーキットライセンス取得は必須となります。
これだ、ブログの方の情報は正しかったのだ。
おそらく岡山国際サーキットOIRC(又はその運営会社?)がJAFの公認団体であり、JAF公認団体の権限で、競技運転者としてのライセンス推薦をしてもらえるようなのだ。
つまり、Aライ取得には、講習受講→試験+実技試験に合格という、公式の申請ルートのほかに、このJAF公認団体からの「推薦」というルートがあったのである。
大学受験の頃から、英単語は王道の「試験に出る英単語」になじめず「ギルフォード方式英単語速修革命」というマイナー本を利用し、数学も王道の「赤チャート」になじめず「なべつぐのあすなろ数学」「寺田の鉄則」を愛用していたS弁護士としては、このような王道の裏をかくような方法が実は結構好きであったりもする。
確かに、サーキットでは、そのサーキットで走行をする前提として、当該サーキットのライセンスを取得することを求められる場合があり、取得するとそれなりの費用はかかる。
もちろん、高めのビジター走行料を支払えばサーキットライセンスなしで走れてしまうサーキットもあるのだが、鈴鹿サーキットなども公式コースをスポーツ走行しようと思えば、確か鈴鹿サーキットのライセンスが必要だったはずだ。
かつてセナやシューマッハが走ったコースを走れるのなら、サーキットライセンスの費用は惜しくはない。その上で、Aライ講義の教材を買う必要もなく、Aライ講習も、講習後の実技試験も不要でAライが取得できるのなら、もはや、このルートしか考えられないではないか。
とにかく楽に取得したいというのが、S弁護士のコンセプトなのだから。
方針はほぼ決まった。
次は詳細の確認だ。
(続く)