仙台・札幌・高松高裁管内の推移を示します。
☆仙台高裁管内☆
☆仙台地裁管内
4400件(H16)→1079件 ▲75.48%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 2.6件
☆福島地裁管内
3063件(H16)→487件 ▲84.10%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 2.8件
☆山形地裁管内
1581件(H18)→472件 ▲70.15%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 5.2件
☆盛岡地裁管内
2339件(H18)→650件 ▲72.21%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 6.6 件
☆秋田地裁管内
1987件(H16)→508件 ▲74.43%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 6.5件
☆青森地裁管内
3184件(H17)→766件 ▲75.94%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 6.5件
☆札幌高裁管内☆
☆札幌地裁管内
8816件(H16)→3000件 ▲65.97%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 4.3件
☆函館地裁管内
1136件(H16)→396件 ▲65.14%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 8.3件
☆旭川地裁管内
1283件(H16)→467件 ▲63.60%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 6.8件
☆釧路地裁管内
1507件(H16)→587件 ▲61.05%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 8.4件
☆高松高裁管内☆
☆高松地裁管内
1449件(H16)→393件 ▲72.88%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 2.4件
☆徳島地裁管内
1184件(H16)→360件 ▲69.59%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 4.0件
☆高知地裁管内
2231件(H17)→564件 ▲74.72%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 6.5件
☆松山地裁管内
2378件(H17)→676件 ▲71.57%
H26年弁護士1人あたり(フ)号事件数 4.3件
以上、とにかく、破産事件は激減している。
ワ号事件もフ号事件も大幅に減少しているのが現状だ。
もちろん刑事事件だって減少している。
先日見えられたクライアントは、ネットで見ると法律事務所がたくさんありすぎてどの弁護士に依頼していいか分からなかったとぼやいていた。
どこの誰が、弁護士不足に泣いているのだろうか?
弁護士の需要はある、潜在的需要はある、と強弁する方々は、実際の需要を明確に示してから議論して頂きたい。
ちなみに、アンケート結果で弁護士に相談したことがあると答えた人がたくさんいるから弁護士の需要はたくさんあると主張する人もいる。
しかし、議論すべき弁護士の需要とは、アンケート結果で出てくる、単に弁護士に相談したいという要望を意味しない。弁護士費用をかけてでも相談したい・解決してもらいたいという需要があって始めて弁護士の需要があることを意味するというべきだ。
このように述べると、いい気になるなと批判する方もおられるが、何も不思議なことをいっているわけではない。タクシーの需要とは、お金を出してタクシーを利用したいという需要を意味するはずだ。そうでなければバス停でバスを待っている方々、極論すれば、徒歩で移動している方々全てについて、タクシーの需要があるということになるからだ。
仮にアンケートで、弁護士に相談したい人がいるから弁護士の需要はたくさんあるというのなら、無料で新聞を読みたい人はたくさんいるから新聞の需要は有り余っていることになるだろう。少子化に悩む大学だって、無料で大学に通いたい人はたくさんいるから大学の需要なんて無尽蔵にあることになるはずだ。
なぜか、弁護士の需要に関しては、こんな簡単な議論がすっ飛ばされているような気がしてならない。