以前のブログにも書いたが、花岡幸代さんというシンガーソングライターがいる。
決してメジャーであったとは言えないが、20年ほど前に、素晴らしい2枚のアルバムといくつかのシングルを残した。
私は、続編を待ち望んでいたが、その後、花岡さんの活動は、眼にすることが出来なかった。
花岡さんが、世界で一番大事な人と一緒に穏やかな時間を過ごすために、音楽活動を停止していたということ、その一番大事な人が突然星になってしまったこと、については昨年開設された花岡さんのブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/hanaokayukiyo)で知ることが出来た。
その花岡さんが、18年ぶりにライブを再開すると聞き、これはどうしても聴いておきたくなった。
(以下 ライブの記憶である。)
ライブ会場は、千葉県柏市のスタジオ・ウー。もちろん柏市なんて私にとっては見知らぬ街である。ド近眼の私は普段はメガネを掛けているが、道に迷った時のことを考え、より遠くまで見えるコンタクトレンズで出かけた。
東京駅から上野駅までは山手線で、上野からは常磐線快速で柏に向かう。駅前は何となく、大阪の茨木市に似ていなくもないように思う。途中、目が乾いてきたので、マツモトキヨシで、コンタクト用目薬を購入し、スタジオ・ウーを目指す。途中段差で躓きながらも、HPに書かれていたとおり、マクドナルドを目印に、なんとかウーに続くエレベーターを発見。
エレベーター前に貼られた今後の講演予定のビラなどを眺めてみると、大学時代に何度か聞いた沢田聖子の公演予定もあった。確か、アデューという曲もあったよなぁ、頑張っているんだ、などと少し懐かしく思いつつ、エレベーターで5階まであがる。
開演30分前だが、既に数人の方が並んでいる。
こういう場所は初めてに近いので、よく分からない。ただ、おのぼりさん丸出しというのも少し、しゃくなので、当然よく分かってますよ、という表情で、密かに前の人のやり方を伺う。
システムとしては、前売りを予約した人は、名前を告げて確認してもらい、ドリンクを一つ注文するようだ。
そこまで分かれば、かんたんだ。勝手知ったる振りをしつつ名前を告げて、ドリンクを注文する。アルコールがからっきしダメな体質なのでジンジャーエール(ウィルキンソン)を頼む。よく飲まれているカナダドライに比べて辛口だが、まあいいだろう。
(続く)