現在の京都大学グライダー部

 私は大学時代、京大の体育会グライダー部に所属していた。

 当時は大体一学年8~10人くらいであり、私たちの1年先輩の方だけが5名という陣容だった。

 グライダーの訓練には人手がかかる。グライダーを組み立てるだけでも、胴体を支える人間として最低2名、グライダーの翼を支える人間が最低2名、グライダーの翼を胴体に結合させるピンを入れる人間が1名。最低でも5~6名は必要だったと記憶している。

 先日届いた、京大グライダー部の活動報告紙「洛風」によれば、現在の京大グライダー部の人員は4回生3名、3回生1名、2回生1名、1回生3名の合計8名しかないようだ。人数だけ見ればかなり危機的な状況といえそうだ。

 私の時代と比較して、空の魅力やグライダー自体の魅力が落ちたとは思えないから、学生の意欲が下がっているのが原因なのかもしれない。さらにいえば、不景気の長期化による学生の経済的困窮もきっと一因だろう。

 今になって思うが、大学時代には大学時代にしかできない活動をしておくことは将来的には大きな財産となるように思う。確かに費用の問題も考えられるが、学生時代にしかできない貴重な体験は、お金に換えがたい価値がある。

 しかも、グライダーに乗って空を飛びたいという人間は、結構、根はいい奴が多い。もともと空を飛びたいと考えるのは、かなりのロマンチストでもある。

ただ、グライダーを飛ばすのはみんなの協力が必要だ。皆の協力があって初めてできるスポーツだ。つまり、自分だけ良ければいいという人間では、グライダー部を続けていけない。 

 だから、グライダー部で一緒に過ごした奴は、総合評価しても良い奴が多いように思う。今でも時々、同期の連中と会うが、やはり楽しい。確かに活動費用はある程度かかるが、それとてアルバイトで十分カバーできる範囲だ。

 素晴らしい友人と出会える可能性がある機会だけではなく、人生で唯一かもしれない経験ができる機会があるのだから、是非、京都大学の新入生はチャレンジして頂きたい。

 今後の進入部員が少しでも増えて、京大グライダー部の活動が活発になることを期待したい。

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