2010年度版、裁判所データブック(財団法人判例研究会刊、税込950円)に目を通してみた。
裁判所データブックというだけあって、最初に裁判所の組織が明示される。
例えば、p1で裁判所の種類と数を明示し、p2からの、「下級裁判所及び検察審査会の名称」のコーナーでは、各高裁所在地の地裁・地裁支部・家裁出張所・簡裁などが記載されている。
不思議に思うのは、その記載されている順番だ。
東京高裁→大阪高裁→名古屋高裁→広島高裁→福岡高裁→仙台高裁→札幌高裁→高松高裁の順だ。
地裁や支部の数の多さでの順番ではなさそうだし、アイウエオ順でもない。もちろん北から順番という訳でもない。
おそらく、エライ順なのだ。
給与においても、東京高裁長官とその他の高裁長官には月給で10万7000円の差がついている。仮に、高裁長官8人で会議をするなら、最初に会議室に入るのは東京高裁長官でその次は大阪、その次は名古屋、となるのかもしれない。
かつて、私はある年輩の裁判官と電車で隣り合わせた際に、日弁連の官僚制体質を批判されたが、組織体である以上、裁判所だってそんなところはあるよねぇ。