海遊館は眠くなる?

 キングペンギンが子育てをしていると聞いていたので、先日、久しぶりに海遊館(大阪にある水族館)に行って来た。

 台風が通過し、今ひとつ天気がスッキリしないので、お客さんが少ないことを祈っていたのだが、天候など全く関係なしで、大盛況だった。

 目当てのキングペンギンのヒナは、黒っぽい羽毛に覆われて、じっと座って動かず、最近孵化したばかりのヒナはおそらく母親ペンギンの足下に隠れていたようで見られず、またアクリルが若干汚れていたこともあり、期待していたような元気に動きまわるヒナを見ることは出来なかった。やはりペンギンのヒナとしては、コウテイペンギンのヒナが抜群に可愛いように思う。

 子供達が歓声を上げながら、大興奮している姿を横目に、壁にもたれながら、大水槽の隅の方から魚たちを眺めていた。ご存じの方も多いだろうが、海遊館の大水槽は太平洋の魚たちをテーマに巨大水槽に多くの種類の魚たちが一緒に展示されている。ジンベエザメも2匹いる。一匹は小さな魚たちを何匹も引き連れて泳ぎ、もう一匹はコバンザメ一匹だけをくっつけて、どちらも悠然と泳いでいる。

 毎回そうなのだが、今回も大水槽の魚たちを見ているとだんだん眠くなる。水槽の世界が蒼いからなのか、音もなく魚たちの動きだけが視覚に影響するためか、ゆったりと泳ぐジンベエザメのリズムがそうさせるのか、理由は分からないがとにかく眠くなってくる。

 大水槽の底に部屋を作り、その中のベッドで寝ることが出来たら、間違いなく熟睡できそうな気がする。

 ラッコやイルカ、アザラシ・アシカ、ペンギンなどの水槽は見ていても眠くはならないのだが、なぜだか大水槽だけは眠くなる。

 特に、ゆっくりと近寄ってきては、水槽の壁にぶつかりそうになり、体を傾けて避けたのはいいが、体が傾いたまましばらく立て直せない、マンボウなど見ていると、ほほえましく思う一方で、更に眠気がみなぎってくるようにも思う。

 もう少し、人が少なくてゆったり見られたらなぁ・・・・などと、わがままなことを想いながら久しぶりの海遊館を楽しめた週末だった。

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