飛行機の中

 お正月休みに、運良く海外旅行に行ける場合、飛行機では窓側をなんとか確保するようにしている。

 私の場合、マイルを貯める目的でルフトハンザ機を使うことが多いため、関空からフランクフルトまでは、大体午前11時頃に関空を出発し、ドイツ時間15:30ころに到着する便になる。

 この間、北極圏を飛行することから太陽が一度沈み、空はかなり暗くなって、再度明るくなる。正確には、太陽が沈むというより、一時的に太陽の光が届かない程に北に偏った地域を飛行するということになる。

 私は窓から外を眺めることがなにより大好きであること、現地についても午後であり、少し我慢して現地時間の夜に寝れば時差ぼけをある程度軽減できることから、あまり睡眠を取らずに、かなりの時間窓の外を眺めてしまうことが多い。

 窓から見えるのは雲と青空だけではない。地上では町の明かりが灯っていたり、大きく蛇行しながら流れている大河が凍り付いている姿などを眺めることができる。

 何か高尚なことを考えているわけでは全くなく、大抵、ぼーっと空からの景色を眺めているだけなのだが、ゆっくりとしかし確実に景色が変わっていくことは、なぜか心地よく感じられる。

 窓の外を眺めていて、意外に多いのが、他の飛行機の飛行機雲を見つける場合だ。おそらく飛行ルートがかなり決まっているからだと思うが、自分の乗った飛行機と同じ方向に平行して飛行機雲が描かれているのを見ることは多い。あまり頻繁ではないが、立体交差で飛行機雲が描かれていたり、場合によれば、実際に飛行機が交差して、向こうの旅客機が飛行機雲を曳きながら遠ざかるところまで見えることもある。

 冷たく広い大空で、一瞬だけ、すれ違う飛行機に何となく親近感を覚えてしまう。 多分、他の人から見れば、大して面白くない光景なのかもしれないが、そういう機会に恵まれるとなんだか少しだけ得した気分になれるようにも思う。

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