FFⅦ エアリスのテーマ

 ドラゴンクエストと同じくらい有名なRPG(role-playing game)として、ファイナル・ファンタジーというゲームがある。

 そのファイナル・ファンタジー(FF)の第7作目に出てくる、登場人物、エアリスのテーマが私は好きである。ゲーム音楽と侮るわけにはいかない。この曲は素晴らしいと私は思っている。

 かなり記憶があやふやになってはいて申し訳ないが、確か、ゲームの中では、こういう設定だったと思う。

 悪役セフィロスが、メテオという究極魔法を発動させ、地球に巨大な隕石をぶつけ、全てを滅ぼそうとする。そのメテオに対抗できる唯一の魔法がホーリーであり、それを地上で唯一発動できるのはエアリスだった。

 仲間と離れ、一人ホーリーを発動させようとしていたエアリスは、セフィロスに惨殺されてしまう。その場面に引き続き、これまで一緒に戦ってきた仲間達がエアリスに別れを告げるシーンで使われたのが、エアリスのテーマだ。

 決して饒舌に何かを語るわけではなく、自らの行動だけで、人の勇気と誇り、人への愛を示し、自らは散っていったエアリス、そしてそれを悼む仲間達を、この曲は、この上もなく優しく包み込む。まるで音の一粒一粒が、エアリスと一緒に旅してきた仲間達にとっての、エアリスの面影・記憶のようである。その亡き人の面影・記憶が音と一体となって優しくつながり曲となっている。そんな印象すら受ける。

 オーケストラ版も素晴らしいが、私はピアノのみで演奏されたアコースティック版をとりたい。 

 私事であるが、私は先日、大学のゼミ仲間を病で失った。彼が病との戦いで見せた人の強さ、気高さは、驚嘆に値するほどだった。昨日の彼の葬儀で、私の脳裏に、この、エアリスのテーマがよぎった。

 たかがゲーム音楽と馬鹿にされず、一度お聞きされたい。 

 ※今年のブログ更新は、本日で終了致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です