弁護士会の執行部というもの

 月刊大阪弁護士会という雑誌があります。大阪弁護士会での状況等を弁護士に伝えてくれる刊行物です。

 その3月号が届きました。中を読んでみると、山田会長を初め執行部の方々が1年間を振り返って座談会を行っている内容が最初の特集でした。

 山田会長は、会長選挙の際に当事務所に選挙期間中に2度ほど来られ政策を説明されました。1度では足りず再度足を運ばれたフットワークの軽さは評価できますが、結局、2度とも私や加藤弁護士から増員問題を含めて厳しい吊し上げに逢い、「当選してもせんでも君らのことは忘れんわ」と言って帰られました。その際に、増員問題については「弊害を検証してから対応する」と仰っておられたのを記憶しています。

 私達は、弊害が出てからでは遅すぎるので直ちに対応をとるよう求めたのですが、増員問題検証PTを立ち上げるなどということで、その場は、お茶を濁されてしまいました。結局なんら増員問題については具体的な対策をとれずに、次の会長にバトンタッチすることになりそうです。山田会長は、増員問題に関して、この雑誌の中で「今求められているのは法曹人口の数ではなしに戦略だ」と述べておられますが、その戦略とはいったい何なのか、当選前の話し合いでも、この特集でも、ついに解りませんでした。

 そんなに大事な戦略があるならどうして自分が会長の時にやらないのでしょうかね?

 山田会長は、日弁連副会長として、少年法改悪阻止などの実績も上げられました。その点については、「打ち首覚悟の発言」を何度も目にしたので食傷気味ですが、確かに評価に値すると思います。しかし、その反面、国選弁護報酬の引き上げを目指しつつ、大阪弁護士会執行部として国選付添人の報酬から弁護士会費をピンハネする議案を提出するなど、理解に苦しむ行動も見られました。

 山田会長によると、平山日弁連会長は「至誠を尽くせば動かざるものなし」と発言したそうですが、あまりの平山日弁連会長のマスコミでの無軌道な発言(就職は2010年まで大丈夫・政府が言ってくるなら増員反対に耳を傾けてもよい、等)に対し、弁護士の将来を憂い、至誠を尽くして質問をおこなった私と加藤弁護士の質問については、平山氏は、無視する対応しかとりませんでした。

 それなら、「至誠を尽くさば動かざることなし、但し、至誠を尽くしても日弁連会長は動かじ」と正確に表現してもらいたいところです。

 やはり、弁護士会の執行部に入ろうかというほどエライ(そして余裕のある)先生は、解ったふりをするのは上手いけど、若手のことなどな~んにも解っちゃいないんだということだけはよくわかりました。

 同じことを、大阪弁護士会所属の小林正啓先生(弁護士)が、ブログに書いておられるので以下に引用させて頂きます。

(以下、小林先生の花水木法律事務所2008年2月9日のブログから引用)

 宮崎選挙事務所のお手伝いをして痛感したことは,20期代の大先生方は,40期以下の弁護士の気持ちなど,本当に何も分かっていない,ということだった。これは大先生方も悪いが,きちんと声を挙げない40期以下の我々にも責任がある。

この選挙を終えて,次回までに希望したいことは,40期以下の声を日弁連執行部に反映させる仕組みを作ってほしいということだ。そして,健全な野党勢力が組織され,かみ合った議論が日弁連内に醸成されることを望む。そうすれば,今後の日弁連は,衰退の道を脱することができるかもしれない。

(引用終わり)

はたして、弁護士会・日弁連は若手の意見を取り入れて衰退の道を脱することができるのでしょうか。

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