時には愚痴も・・・

 弁護士という仕事は、人々の紛争の解決に当たる仕事であり、裁判は、当たり前ですが人々の紛争の解決手段です。弁護士により上手く紛争が解決できる場合も良くあるのですが、裁判は紛争が前提になっているだけに、全てがハッピーエンドに終わることはそうたくさんありません。片方の主張が通れば、片方の主張は通らないものですし、主張が通って判決が出ても様々な理由で結果的に満足できない場合もあります。

 仕事である以上は、依頼者の正当な利益の保護を目指して一生懸命に取り組みますが、その依頼者に煮え湯を飲まされたり、面子をつぶされることもないではありません。仕事だからと割り切って、耐えられればよいのでしょうが、時には、「俺は悪くないのに・・・・」と、ため息をつきたくなることもあるのです。

 司法試験合格後、司法研修所で修習を受けていた折りに、弁護教官が「ストレスとの上手な付き合い方を身につけないと弁護士は大変だよ。」と仰っていたことは、やはり真実だったなぁと、身にしみて感じるときもあります。

 弁護士だって人間ですから時には愚痴も言いたくなります。

 でも、つらいことがあっても、「自分を頼って下さる方がいる以上、前を向いて歩いていこう。」と思えるのも、人間だからかもしれませんね。

 宇多田ヒカルさんの「誰かの願いが叶うころ」という曲を聴きたくなりました。

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