去る、5月26・27日に名城大学で開催された、第85回日本刑法学会に参加してきました。
私のお目当ては、初日の午後に開催される共同研究第1分科会「経済活動と刑法」でした。 企業不祥事が続発する昨今、企業のコンプライアンスプログラム策定の取り組みがどのように企業の刑事責任に反映されるかは必ずしも明確ではないということで、共同研究を行う趣旨でした。 諸論点について、実務家(弁護士)・企業法務担当者・研究者らのそれぞれの立場から報告・検討がなされ、活発な質疑応答もなされていました。
個人的には、企業法務担当者の方の実際の取り組みが非常興味深いものでした。日本を代表する企業はそこまで配慮しているのかと感心させられる内容をお話し頂き、もう少し突っ込んだ議論を聞きたかったのですが、時間切れになってしまいました。
当事務所でも内部統制システムに関するセミナーを7月24日に開催予定ですが、日本刑法学会で得た知識等についてもふまえた上で、セミナー開催に当たれればと考えております。