新司法試験に関する雑感について

 私が司法試験を受験していて、困ったのは、試験委員が求めている合格答案がどういうものかイメージがなかなかつかめないことだった。

 その点、新司法試験になってから、法務省のHPで、考査委員(採点者)に対するヒアリングなどが公表されるようになったので、今の受験生は、合格答案のイメージという点では恵まれていると思う。

 ところが、その採点者に関するヒアリングの公表内容だが、何度も指摘しているとおり、年々受験生の答案レベルがひどい内容になりつつあることが、明らかに指摘されている。近年の採点者の意見によると法律答案の体をなしていない答案も相当数にのぼるらしい。

関連条文から解釈論を論述・展開することなく,問題文中の事実をただ書き写しているかのような解答もあり,法律試験答案の体をなしていないものも見受けられた(H22刑訴法)。

全く理解や知識がないためか,「他国に損害を与えてはならない」という「常識論」しか記載されていない答案も目立った(H22国際公法)。

 など、極めて辛辣な意見が記載されている場合もある。

 しかし、そういう受験生への批判こそ、受験生が注意し、気をつけるべき宝の山なのだ。こうやれば合格したという方法は人それぞれ千差万別であるが、こうやれば失敗するという方法は結構似通ったものである。

 受験生の皆さんは、よくよく採点雑感を読んだ上で、こうやれば失敗するという方法に陥らないように気をつけるだけで、ずいぶんと違ってくるはずだ。

 十分活用されることをお勧めする次第である。

 ※H23年度の採点雑感が見当たらないと思っていたが、法務省のHP中、司法試験の試験結果の欄に発見できました。是非ご参照下さい。

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