吉田神社節分祭~2026

 毎年のように、吉田神社の節分祭では、ご祈祷頂いた際の感想を記載しているが、今年も鈴鹿さんにご祈祷して頂ける幸運に恵まれた。

 吉田神社は、私の母校である京都大学のすぐ近くにあり、40年ほど前に授業をサボって友人の悩みを聞きながら散策したことも、今では良い思い出である。

 社務所のある吉田神社の本宮から、更に右手の道を上れば、大元宮に至る。
 普段は、中門からしか参拝できない大元宮なのだが、節分祭には特別に大元宮の本殿に上がらせて頂いて、ご祈祷して頂くことが出来る。

 吉田神社のHPの説明によれば、
 大元宮の御祭神は、天神地祇八百萬神 
     東神明社 天照皇大神
     西神明社 豊宇氣比売神
     東西諸神社 式内神3132座
であり、
 御神徳は、吉田神道の教義により宇宙軸を現す大元宮は、始まりの神(虚無大元尊神)を中心に祀り、そこから生まれ来る八百万の神々を祀る事で、全国の神々を祀る社として、様々な御神徳をお授け下さいます。
 とのことである。

 大元宮の中門鳥居をくぐって、左側の受付でご祈祷の申込を行う。
 申込が済めば、ストーブを置いた、ご祈祷の待合テントがあるのでそこでご祈祷が始まるのを待つのである。

 私は、受付で申込をしたあと、大元宮本殿を時計回りにまわって、待合テントへと歩いた。
 すると大元宮のちょうど真後ろあたりで、ご祈祷の声が聞こえてきた。いつも素晴らしいご祈祷をされる鈴鹿さんのお声だった。
 他所の方のためのご祈祷ながら、素晴らしいお声に、つい立ち止まって聞き入ってしまっていた。
 ふと横を見ると、大元宮に向かって両手を合わせ、目を閉じ、一心に祈りを捧げる女性の姿があった。朗々と響くご祈祷の声に心を動かされ、ご祈祷のお声と一緒に祈りを捧げてしまったのだろう。

 そのようなお力が、鈴鹿さんのご祈祷にはある。

 
 しばらくして、私のご祈祷の番がやってきた。幸運にも他のお客様はおらず、私の申込に対してだけにご祈祷して頂けることになった。

 鈴鹿さんのご指示に従い、いつも通りの素晴らしいご祈祷を受けていると、自分自身が次第に無になっていき、有り難いという思いがあふれてくるように感じられた。

 本来私の、後厄除け、災難除けのお願いでのご祈祷なのだから、私自身が「後厄を除けて下さい、今後1年間、災難からお守り下さい」と、鈴鹿さんのご祈祷と一緒に強く念じていくのが普通だろう。
 しかし、鈴鹿さんのご祈祷を聞いている間、私の俗念は、ご祈祷目的のお願いも含めて、すっかり消えてしまっているように感じたのである。

 上手く言えなくて申し訳ないのだが、私の願い全てをすっぽりと鈴鹿さんがすくい取って神に届けてくれている、私の俗念や願いは、鈴鹿さんが神に届けるようすくい取って下さったので、今の私自身の中から消えている、そのような状態であるかのように感じられた。

 そして、無とはいっても、私の心が空虚になっていくということではない。ご祈祷から、私の俗念が消えていき、有り難いという感謝のような暖かな想いに、心が染まっていくような感覚なのである。

 今年の吉田神社の節分祭は今日で終わりだが、来年も鈴鹿さんにご祈祷して頂けるよう、しっかり過ごさなくては、という気持ちで、私は大元宮を後にすることができた。

コロナ渦の頃の節分祭(2021年)

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