近所の喫茶店の軒先にあるテントに、一羽のツバメが止まっていることについては以前ブログで書いた。
先日ジョギングの帰り道に、ふと気になって見に行ってみたところ、彼は相変わらずテントの内側を止まり木にして静かに寝ているようだった。
しかし、以前とは違う点があった。
彼の泊っている先にある、テントの内側の角には、泥や草で作られた新しい巣がかけられていたのである。
背伸びして、巣の中をうかがうと、もう一羽のツバメのしっぽが見えた。
おそらく、メスのツバメが抱卵しているのだろう。
ベテランのツバメがかける巣に比べれば、少し不器用な形ではあったが、急ごしらえにしては、なかなかのものと見えた。
ツバメは、1シーズンに数度、子育てをすることがあるそうで、どうやら最後の子育てチャンスにギリギリ間に合うように、パートナーと巡り会えたらしい。
彼は、立派に、子育てに向けて頑張っているのだろう。
一人で眠るその姿が小さく見えたという私の見立ては、どうやら間違っていたようだ。
しかし、それが間違っていたことが、私には、うれしかった。