執行部は会員を馬鹿にするな

先日の常議員会でのことである。

 大阪弁護士会執行部がある決議をしようと常議員会に諮っていたが、その提案理由の一部に、いわゆる谷間世代問題に関する次のような記載があった。

 「日本弁護士連合会においては、国及び関係機関に対し、上記の裁判所法が成立した後の給付金額、及び、新第65期から第70期までの司法修習生に対する不平等・不公平に対する是正措置の課題の解消を実現すべく、引き続き運動を継続される予定である。」(下線・太文字は坂野による)

 そして担当副会長が、現に日弁連執行部は2月7日(坂野注:多分この日だと思います。)に院内集会を行いましたと説明した。

 私は、日弁連が真剣に国や関係機関に対し、谷間世代問題の是正を求めている行動をとっているとは思えなかったので、上記提案理由に書かれている日弁連の予定を知りたくなり質問した。

坂野「提案理由3に記載されている、日弁連の運動予定とはどのようなものか教えて下さい。」

担当副会長「国会議員や関係機関に対する粘り強い働きかけと、私は承知しております。」

 なんなんだこの回答は。
 私は、日弁連の今後の行動予定を聞いているのであって、大阪弁護士会の担当副会長の認識を聞いている訳じゃない。
 こんな簡単な質問の趣旨も分からないトンチンカンな頭の持ち主が副会長をしている訳じゃないだろう。どうしてストレートに質問に答えないのだ。
 

 この時点で、既に私は、副会長を含む大阪弁護士会執行部に対し、誤魔化すな!と言いたかったが、ひょっとして私の質問が分かりにくかったのかもしれないと思い直し、再度質問してみた。

坂野「私が聞いているのは先生の見解ではなくて、日弁連の運動予定の具体的内容が何かということです。」

担当副会長は一瞬間をとったが、次のように回答してきた

担当副会長「国会議員や関係機関に対する粘り強い働きかけと、私は承知しております。」

 
 実質的には完全な回答拒否である。

 ふざけている。
 10年間常議員を続けてきたが、このような不真面目な回答は初めて経験する。

 常議員からの質問にまともに答えずにいて、何が常議員会での議論だ。

 どうやってまともな議論ができるのだ。

 私は、完全に頭に来て、

 ちょっとまて、それの何処が回答だ。質問に答えろ、馬鹿にすんな!

と罵詈雑言を浴びせたかったが、そこはかなりの忍耐力を用いて自分を抑えた。

 担当副会長が答えられない何らかの理由があるのなら、代わりに、日弁連副会長を兼務する竹岡会長が説明してもおかしくはないが、そのようなこともなかった。おそらく、日弁連は谷間世代不公平是正の対外的な行動に関し、「行動する予定がある」というかけ声だけ述べて、何ら具体的な施策を考えていないのだろう(具体的な施策があるのなら回答できたはずである)。

 仮にそうだとしても、質問に対して具体的な施策は決まっていないと事実を述べるべきではないのか。

 私の質問と担当副会長の回答は、私の記憶によるものなので、一部不正確である可能性もあるが、このようなやり取りがなされたことは間違いがない。2月19日の常議員会に参加された常議員の方にお聞き頂いても構わない。

 このような不誠実な回答を許す執行部なので、万が一、常議員会の議事録に手を入れられても困るので、敢えてブログに記載しておく。

 もう一度言う。
 大阪弁護士会執行部は、私を含めた一般会員を馬鹿にしないでもらいたい。
 きちんと質問や要望には誠実に向き合ってもらいたい。
 弁護士会を支えているのは、一般会員なのだから。

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