年賀状の話をするのは、季節的にはだいぶ遅れてしまっているが、今年の年賀状には、懐かしい筆跡の年賀状も届いていた。
ずいぶん前に少年事件として受任して、社会に戻ってこられた少年からの年賀状だった。
年賀状を見ているといろいろな想いがわいてくる。
もう、子供もいるのか。君に似て可愛らしい子供さんなんだろうな。
かつては君の真っ直ぐなところが辛い結果につながってしまった面もあったが、その素直さをまだ維持しているのは、素晴らしいことだと思うよ。悲しいことがあっても、その真っ直ぐな気持ちは忘れずに進んで欲しい。
「本当はそんなコト(弁護士の世話になるようなこと)ない方がいいんですけど(笑)」、とは、確かにそうだがなかなか生意気にも聞こえちゃうぞ、しかも以前私が言ったことと同じじゃないのかな?
弁護士のところに相談に来られる方は、重い問題を抱えておられる方ばかりだが、一緒に解決ができれば、明るい未来が見える場合も多いのだ。
このようなお気持ちを頂くと、しんどい仕事ではあるが続けていこうかな、という気持ちになれる。
ありがとう。
もと少年Aさん。
私もあなたに救われています。