橋の上のゼブラ模様

 今日はかなり冷え込んだ。

 朝、出勤するために鴨川近くを通ると、うっすらと鴨川の岸辺に、雪が積もっているのが見えた。

 これは、橋の上も積もっているかな、と思ったところ、橋の上の歩道には雪が残っている部分と雪が溶けている部分が規則正しく並び、奇妙なゼブラ模様になっていた。

 一瞬???と思ったものの、雲から太陽が出てきてその理由が分かった。

 陽の光は、橋の欄干に遮られゼブラ模様の黒い部分にのみあたり、欄干の影と雪が残っている部分は見事に一致していたからだ。

 つまり、雪は、太陽の光で照らされた部分が溶けたが、橋の欄干部分によって日差しが遮られている部分のみ日陰となり雪が残ったため、雪の白さと、雪が溶けてアスファルトの色が出ている部分が交互に現れ、ゼブラ模様になっていたのだ。

 理由が分かれば、大したことはないのだが、おそらく、極めて限定された条件でないと起こらない現象だろう。 10年以上通勤していた初めて見た光景だった。

 通勤途上で急いでおり、写真が撮れなかったのが心残りではあるが、 寒いながらも、少しだけ得したような気分がしたのだった。

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