こんな夢を見た(実話)。
どこか薄暗い、大学の研究施設のようなところに私はいる。
そこへ、少し手足の不自由な年老いた仙人のような学者(研究者?)が現れ、芸術(「この世の理」だったかもしれない)について教えてくれるという。
最初に、その学者は、楕円形の不思議な色をした鉱物を見せてくれ、これが最初の段階だという。
私は、その学者の示す意味があまり分からないものの、ありのままに見て・感じ・表現することが大事ということかと考える。
次に、その学者は、その不思議な鉱物を透明なガラスに閉じ込めたモニュメントを見せて、これが第2の段階だという。
私は、やはり良く理解できないものの、ただ単に見える部分だけを見るのではなく、あらゆる方向から事実を見つめ・感じること(場合によってはそのことを表現すること)も大事なのだということか、と夢の中で考える。
更にその学者は、先ほどのモニュメントから、不思議な鉱物が取り除かれた状態(しかし鉱物が嵌っていた痕跡は分かる)を示し、これが第3段階だという。
私は、更に理解できないものの、表現や対象物が見えなくなっても、それを感じ取れること、感じ取れるように表現することが大事なことなのかもしれないと考える。
そして第4段階。
学者にあるものを見せられ、「ああ、そういうことか」と、私は夢の中でついに、最終段階について理解する。
しかし、理解し、納得した瞬間に、目が覚めてしまった。
そこで研究者の方が私に教えてくれようとした最終段階、確かに本当に大事なことを理解したはずなのに、しかも、理解した感触は確かにあるのに、目覚めた瞬間、私は、何を見たのか、何を理解したのか、その内容を思い出せなくなっていた。
あ~、確かに分かったのに、なんだったんだろう、と思っている間に、わずかに残っていた第4段階に関する夢の痕跡も、私の記憶の中で猛烈なスピードで薄れて行ってしまった。
夢が逃げる。
まさにそういう感覚だった。
今でも気になって仕方がない。
どなたか、第4段階が解る方がいらっしゃったら是非教えて下さいませんか?