権力争いをしていて良いのか?(愚痴です。)

 内閣不信任案が衆議院に提出されたそうだ。

 そりゃぁ、民主党にも不手際もあったし、菅総理も大人げない発言があったように報道されている。与党の経験が少ないから、不慣れなんだし、未曾有の大災害だから、ある意味仕方ない面もあるだろう。

 でも、管政権のもたつきが目に余るとしても、震災からの復興も、目処がまだ立ってない今、政権争いをやっていて本当に良いのか。政治家の権力争いをやっていて本当に良いのか。

 不信任案を出されるほどに、もたついた内閣に猛省を促すとともに、不信任案に賛成する国会議員に、問いたい。

 「今の内閣を不信任すれば、この国は、本当に立ち直れるのですね。実現できなかったら、責任を取れますね。」

 この問いに自信を持って、堂々と頷くことの出来る国会議員らが不信任案を提出しているのでなければ、単なる政争の一環だ。

 そもそも政治家って、誰のためにあるんだ。国家・国民のためにあるんじゃないのか。だったら、国家・国民が幸せになれなかったら責任をとって然るべき存在のはずだ。

 辞職したり、選挙に落ちるのが責任をとることじゃないぞ。国家から国民の貴重な税金を頂いて、職務を果たせなかったのなら、せめて在任中に頂いた税金(歳費・政党助成金)を、自主的に返納するくらいの責任をとるべきじゃないのか。受け取るに値する働きがないんだから当然だ。仮にその返納をしても、なお、政治を停滞させた責任は免れないはずだ。

 できの悪い私を選んだ国民のせいだなんて、国民に責任を転嫁するんじゃないぞ。少なくとも自分は国家・国民のために職務を果たす、命をかけてその約束を果たす覚悟を、有権者に約束して、政治家になったはずだからだ。

 仮に自分は暗殺されても、処刑されても、真に国家・国民のために役立つ政治を実現するため邁進する、そんな理想に燃える幕末の志士ような、筋の通った骨太の政治家がどうして見当たらないのか。

 残念だ。