民主党の土肥氏が、日韓キリスト教議員連盟において、日本側会長として1人出席し、領土問題等に関わる宣言書にサインしたということで問題になっている。
以前もブログに書いたが
(http://www.idea-law.jp/sakano/blog/archives/2008/07/16.html)、竹島はれっきとした日本領土である。
それを韓国が武力による実効支配を継続しているだけなのだ。韓国側に言いたいことがあるなら国際司法裁判所に付託しようではないか、という日本側の提案は韓国により拒否されている。
もし歴史的にも竹島が韓国領であるという確固たる証拠があるなら、堂々と国際司法裁判所で主張しあえば良いはずだが、韓国側はそれを拒否したまま、実効支配を継続している。
このような非常に微妙な状況での、土肥議員の行動は、軽率であったことは否定できまい。
今回問題となった日韓キリスト教議員連盟は、おそらく土肥議員の言うとおり、また、その名称からしても、キリスト教精神に則って日韓問題に有益な行動をしようというものだろう。しかし、今回の共同宣言の内容からすれば、ホントにそういう議員連盟として活動しているのか疑問がある。
そもそもキリスト教精神ってなんなんだろう?
私はキリスト教信者ではないのでよく分からないが、私の印象では、キリスト教精神と聞けば、「神を愛し、隣人を愛し、社会のために誠実に生きる」、というようなイメージがある。
では日韓キリスト教議員連盟の共同宣言は、キリスト教精神に則っていたのだろうか?竹島問題につき、国際司法裁判所への付託を拒否し、自ら実効支配しておきながら、その竹島を自国のものだと念を押すこと、日本の認識が間違っていると言い張ることが、キリスト教精神に則っていると言えるのか。
国際的な紛争解決手段を拒否しながら実効支配を継続しつつ、隣国に自国の考えや思想を押しつけることが、隣人を愛し社会のために誠実に生きるキリスト教精神につながるとは、私には到底思えないのだが。
どなたか、今回の日韓キリスト教議員連盟の行動がキリスト教精神に則っていたのか、という点について教えて頂けませんか?