水を飲む犬と猫

 注意してご覧になった方はお気づきだと思うが、犬と猫では水の飲み方が全く違う。私の印象だが、犬は、ジャブジャブ音を立て、水しぶきを飛ばしながら水を飲むが、猫は、水面をチロチロとなめるように飲む。

 アメリカの大学の研究者が、猫の水の飲み方を超高速カメラで撮影し、その秘密を明らかにしたそうだ。

 報道によると、猫は丸めた舌先の裏側を飲み物の表面に軽く触れさせた後、素早く引き上げる。すると舌の裏側に張り付いた水が持ち上げられ、小さな水柱となる。猫は、この瞬間に口を閉じて飲んでいたのだそうだ。

 
 一方、犬は舌を飲み物の中に突き刺し、コップのように丸めて直接すくい上げるようにして飲んでいるとのことである。

 一度ナショナル・ジオグラフィックTVで犬の水飲みを高速度撮影した映像を見たことがあるが、そのときの私の記憶では、犬は、水に舌を突き刺し、舌を裏側に丸めるように水をすくい、口に運んでいた。私は、犬の舌は表側に丸まって水をすくって口に運ぶと勝手に思い込んでいたので、犬の舌が裏側に丸まって水をすくっているとは思いもよらなかった。

 いずれも、舌の裏側を上手に利用した飲み方であるが、こんな身近なことが、明らかになっていなかったことも、また驚きである。

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