NHK ワンダー×ワンダー 「空飛ぶ人間」

 先週土曜日10月2日のNHK番組「ワンダー×ワンダー」は、素晴らしく面白かった。

 副題を「空飛ぶ人間」と題して、ウイングスーツを着て、高さ1000m以上ものフィヨルドの断崖から飛び降り、空を舞うスカイダイバー達や、ジェットエンジンつきの翼を生身の身体に装着して、ドーバー海峡横断に成功した男性(ジェットマンとの異名を持つ男性)の驚異的映像が写し出された。

 私も、小さいころから空が好きな方で、目を悪くしてパイロットになる夢が絶たれたあとも、京都大学体育会のグライダー部でグライダーの操縦訓練で大学時代を過ごしたものだ。今でも、飛行機に乗るときは、窓際に座り、飽きもせず外を眺めることが多い。

 しかし正直言えば、私は軽い高所恐怖症であり、9階にある自分の執務室の大きな窓にはあまり近寄らないし、開閉するときも多分おっかなびっくりでやっているように思う。東京タワーを見学したときも下をのぞける窓には近寄りたくなかった。

 バンジージャンプも、やむにやまれぬ事情で高さ45mの奴を海外で一度だけやったが、販売されていた自分のジャンプの際の記念ビデオは、力一杯へっぴり腰で映っていたため買わなかったし、やっぱり怖かったので、もう2度とやりたくない。

 ただ、矛盾するようだが、飛行機やグライダーで自分が飛んでいるときは、殆ど恐怖心を感じないのだ。グライダーで単独飛行中に、法律でのグライダー練習生(航空法により航空身体検査を経て発行される操縦練習許可証が必要)の許容高度は600mだったのだが、素晴らしい上昇気流に恵まれ、いけるところまで上昇してしまったことがある。後で、グライダーに積んでいた自動記録式の高度計できちんとチェックしてみたら1860mくらいまで上昇していた(もちろん違法でしたが、20年以上も前だし、もうさすがに時効だよね)。

 だから、今回の番組でもウイングスーツで飛行するダイバー達や、ジェットマンをみても、気分良さそうだな、やってみたいな、羨ましいな、という気持ちが強い。

 つまり、私の高所恐怖症は、高いところにじっとしていることが苦手であり、飛行している場合はそうでもない、という結構風変わりな恐怖症のようだ。

 高いところはとにかくダメ、という筋金入りの高所恐怖症の方はともかく、素晴らしい飛行映像が見られる番組だった。

 再放送は、NHK総合で、10月12日午前1:10~1:54(10月11日(月)深夜25:10~25:54)の予定だそうだ。

 深夜ではあるが、見逃された方は是非、ご覧になることをオススメしたい。

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