ゼロに近い確率

 ゼロに近い確率を表す際に、よく使われるのが、「宝くじで一等に当たる確率」という言葉だ。

 確かに、ジャンボ宝くじの1等賞の当選確率は1000万分の1だから、まず当たらない、ほぼ当たらない、確率といっても良いだろう。その意味では、「宝くじで一等に当たる確率」という表現は正しいように思う。

 ところで、1000万分の1といっても全く想像が付かない確率だ。

 それよりも、昨年の年末ジャンボでは億万長者が210人!(但し、2等を含む)と宣伝していたので、「210人も当たるなら、俺だって」と思っても、不思議ではないし、もちろん買わなきゃ当たらないので、宝くじに夢を託すのも、人間の自然な反応のようにも思う。私の父も昔、何度か、宝くじで1等が当たったら~~を買ってやる、と約束してくれたものだが、未だに実現していない。

 しかし、1000万分の1とはどれくらいの確率なのだろうか。

 ある天文学者の計算では、この1年の間に、恐竜が滅亡のした際に地球に衝突したのと同じクラスの巨大隕石が地球に衝突し、人類が滅亡する可能性は、100万分の1の確率だと、本に書かれていたのを眼にしたことがある。

 ということは、ジャンボ宝くじで1等に当選するする確率は、今年一年に隕石が地球に衝突して、人類が滅びてしまう可能性よりも、十倍ほど実現困難な確率ということになる。もちろん、ジャンボ宝くじを10枚購入すれば、当選確率は10倍に跳ね上がるが、それでも当選確率は100万分の1で、今年中に地球が滅亡するのと同じ確率にすぎないということになる。

 そうなると、ジャンボ宝くじで1等に当選する人などいないようにも思うが、現実には毎年何十人かは当選する。

 ほぼゼロに近い確率の領域では、何が起きても不思議ではないということのようだ。

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