日弁連会長選挙~結果

 史上初の再投票となっていた、日弁連会長選挙だが、再投票の結果が出たようだ。

 宇都宮候補 9720票、獲得単位会数46会

 山本候補  8284票、獲得単位会数6会

 以上のように報じられている。最多得票を得て、なおかつ全国単位会の1/3以上を制したので、宇都宮候補が当選という結果になった。

 興味があるのは、山本候補と宇都宮候補の対立点を法曹人口問題と捉えていた大手の各新聞社がどのようなコメントを書くかということだ。法曹人口問題に関する日弁連の緊急提言に対し、ほぼ同じ横並び内容で、批判した過去を持つ各新聞社がどのようなコメントを出すのだろうか。

 やはり、これまで通り、司法制度改革が後退することにつながりかねず国民の要望に反すると(裏付けもなく)主張し、同時に大手のお客さん(広告主)である法科大学院をひたすら擁護する内容に終始するのか、現実の問題を的確に見据えて、法科大学院の問題点、法曹人口過剰の問題点まで分析して記事を書かれるのか、あるいは、選挙の結果だけを伝えてコメントしないのか、明日の朝刊は楽しみだ。 

 当選された宇都宮先生には、問題山積み状態の日弁連で、本当に大変だろうと思われるが、大阪の公聴会で、弁護士過疎問題が解消できなければ自ら過疎地に赴く覚悟はあると仰ったお気持ちを忘れずに、頑張って頂けるものと、私は期待している。

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