迷いクジラ

 先ほど、インターネットで、私の田舎の近くにある和歌山県田辺市の湾内にマッコウクジラが迷い込み、かなり衰弱しているというニュースを知りました。

 放水などして湾外に誘導しようとしたが反応しないと書かれており、おそらく相当衰弱が進んで泳ぐことも難しくなっているのでしょう。ロープで曳航しようにも、15メートルもある雄のマッコウクジラでは、元気があるうちは危険が大きすぎます。

 個人的には放水の方法よりも、元気でいるうちに音で脅かして追い返す方法ができなかったのか、と思います。

 私の田舎の太地町でゴンドウクジラの追い込み漁を行う際には、(現在はよく知りませんが、少なくとも私が子供の頃は)鉄パイプを海中に突っ込んで、そのパイプをハンマーでガンガンとぶっ叩いて、ゴンドウクジラを追い込んでいました。

 漁師のおっさんに聞いてみると、海中で響くその音が、人間で言えばすりガラスをひっかくときに出るような音のように、クジラやイルカの嫌いな音なのだそうです。

 田辺市としても、太地町のクジラの博物館などに対処法を問い合わせているでしょうから、おそらく、その方法も既に試みられているかもしれません。しかし、迷い鯨の場合は脳に寄生虫がとりついて正常な判断ができなくなっている場合もあると聞いたこともあり、もしそうであれば、どんな方法をとっても海に返すことは難しいのかもしれません。

 田辺市には、私の友人が勤めていますが、きっと大変なんだろうと思います。

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