ユリカモメ

 今朝、出勤の際に鴨川を渡ったのですが、そのときに、ユリカモメが数羽飛んでいるのを目にしました。

 ユリカモメは、伊勢物語で「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」詠まれている「都鳥」と同じであるという見解が有力なのだそうです。

 冬になると、多くのユリカモメが鴨川にやってきます。橋の上からエサを投げてやる人も時々見られます。そして夕方になると、多くのユリカモメがぐるぐる旋回しながら上昇していく姿(鳥柱)が見られます。いつ頃からユリカモメが鴨川にいたのか分かりませんが、京都の冬の風物詩といっても良いくらい見慣れた風景になっているように思います。

 聞いた話によると、鴨川にいるユリカモメは、本来琵琶湖をねぐらとしていて、朝に鴨川にやって来て、夕方に琵琶湖に帰るのだそうです。

 ユリカモメは、見た目は白いヘルメットをかぶったような頭をしており、一件可愛らしく見えますが、実は結構性格はどう猛な面があるそうで、私が台風の時に琵琶湖で保護したユリカモメも、しきりに私の指に噛みつこうとしていた記憶があります。

 ただ、白いユリカモメが、鳥柱を作って上昇していく姿を見ると、なぜだか「いよいよ、冬なのだなぁ」と感じます。最近は暖冬のせいか、秋と冬の境がとても分かりにくくなっているように思いますが、鳥はきちんと分かっているのでしょう。

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