バイクの思い出~その5

 当時の軽自動車の排気量が550ccでしたから、私のバイクのエンジンは、そのころの軽自動車のエンジンの2倍の排気量を持っていたことになります。

 それでいながら、車重は230㎏くらいだったと思いますから、これまで体験したことがないくらいの異次元感覚ともいえる加速感がありました。誰かが、脳みそが片寄るくらいの加速だと表現していましたが、フル加速すると冗談抜きでそれくらいの感じは、確かにしました。

 しかし、フロントの車輪の大きさが大きめのサイズ(19インチだったと思います)であったことから、直進安定性は高いものの、カーブでは、なかなか曲がってくれないバイクでした。また、ブレーキも容量不足で思ったほど効いてくれないときもありました。曲がらない・止まらない、しかし加速は相当凄い、ということで、スタイルや希少価値からとても気に入ってはいましたが、決して乗りやすいバイクではなかったように思います。

 ただ、北海道の殆ど車のいないワインディングロードを、法定速度+αで飛ばしていくときには、しっかりとバイクをホールドしつつ後輪加重で曲げていくと、思ったよりも高い旋回性を得られるようにも思いました。しかし、そこから更にスピードを上げていくと、フレームがよれるのが感じられ、それ以上の速度は危なく感じられる場面もありました。

 そういう意味ではじゃじゃ馬ながら、限界が分かる良いバイクだったのかもしれません。

 私は、飛ばす場合でも限界100%ぎりぎりまで飛ばすことはなく、飛ばしているときでも85%くらいにして若干余裕を持たせているつもりでした。ですから、幸いなことに走行中に限界を超えて転倒したことは一度もありません(「立ちごけ」はありますが)。 

私はこのバイクであちこちにツーリングに行くことになります。

(続く・・・・かも)

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