竹島問題

 本日の日経新聞朝刊第2面に、『竹島問題、何が対立点』という記事と、『「竹島」福田外交に影』という記事が載せられています。

 要するに、日本が新学習指導要領の解説書に、初めて竹島に触れたことをきっかけにして、韓国側が態度を硬化させていることに関する記事です。

 竹島問題については、http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/をお読みください。日本政府は公式見解として竹島は日本の領土だと主張しています。私も日本政府の主張に分があると思います。

 日本政府の公式見解が、竹島が日本の領土であるのなら、新学習指導要領の解説書に記載することは当然のことです。それを何故批判されなければならないのでしょうか。正しいことを述べているのですから、堂々と主張して頂きたいところです。

 韓国側に異論があるのであれば、国際司法裁判所で堂々とその主張をお互い述べ合って判断してもらうべきでしょう。日本は何度か、国際司法裁判所への提訴を提案しましたが、韓国側はこれに応じていません。本当に韓国側が国際的に通用する領有根拠があるのであれば、なんら国際司法裁判所に提訴することに異論はないはずなのですが、何故応じないのでしょうか。(国際司法裁判所は、紛争の両当事者が同裁判所において解決を求めるという合意があって初めて動き出すという仕組みになっています。したがって、仮に日本が一方的に提訴を行ったとしても、韓国側がこれに応ずる義務はなく、韓国が自主的に応じない限り国際司法裁判所の管轄権は設定されないこととなります。)

 なお、韓国は、1954年から竹島に警備隊を常駐させ実効支配に入っています。このまま韓国の実効支配が長期化し既成事実化してしまえば、国際司法裁判所に提訴しても、現実の韓国側の実効支配の長さが判断に影響を与えてしまう危険が出てくるでしょう。

 韓国側も、竹島問題を、「竹島問題に触れると、外交に悪影響を及ぼすぞ。それが嫌なら引っ込めろ。」といわんばかりの対応を取るべきではなく、国際司法裁判所に提訴するなど、平和裡に建設的な解決を目指すべきではないのでしょうか。

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