小学生のとき、両親に連れられて初めて東京見物に行った際に、劇団プークの人形劇を見ました。
演じられた出し物が何であったのか、どうしても思い出せないのですが、面白かったという印象だけは強く残っています。
その印象が残っているせいか、海外旅行に出かけた際には、美術館・博物館よりも、人形劇があるとつい心が引かれてしまいます。
といっても、人形劇が年中開催されているわけではないので、これまで、ミュンヘン・プラハくらいでしか見物できたことはありません。
なかでもプラハは人形劇が盛んな街のようで、土産物屋でもマリオネットがよく売られています。私はプラハのミノール劇場で、偶然、子供向けの限定公演?を特別に見ることができました。
切符売り場の人が、なにやら(多分子供限定だから駄目だということだったのでしょう)言っていたのですが、私があまりにも言葉がわからなかったため、仕方なく入れてくれたような感じでした。ほかの観客といえば、平日の午前中でしたので、引率されてやって来た幼児か小学生しかいなくて、本当に見せてもらって良いのか、席に着いてからも落ち着かなかったことを覚えています。
出し物は、言葉が全くわからないこともあり、何のことやらよくわからなかったのですが、非常に工夫されているようでした。出演者の熱演もあって、子供達がどんどん引き込まれ、夢中になっていくのが感じられました。全てを劇中で見せて説明してしまうのではなく、紙芝居・絵本のように次々とシーンを見せて、そのシーンの間にあったであろう出来事を想像させているようにも見えました。
全く出し物が異なる夜の部の一般公演も見ましたが、なぜだか、子供達だけに向けて実施されている(と思われる)午前の部の公演の方が記憶に残っています。このような劇を見ることができるプラハの子供達は恵まれているのでしょう。
機会があれば、是非もう一度、訪ねてみたいと思っています。