法曹人口問題PTその5

法曹人口問題PT(プロジェクトチーム)の第3回会議が行われました。今後に向けて、様々な手続に関する時間的制約があることから、毎週会議が設定されています。今回は約300ページの参考資料が配付されました。次回までにある程度目を通さなくてはなりません。

 また、PTでは、会議の場だけではなく、Eメールでも情報のやりとりや、議論が交わされています。私は、増員反対の立場の中でも、かなりきつく意見している方に分類されているようです。

 多くの大先輩の方々がおられるので、もう少し穏やかに進行させるべきなのかもしれませんが、私の感覚では、もはやこの増員問題は非常に危機的な状況にまで来ていると思われるので、敢えて言いたいことを歯に衣着せず、主張させて頂いています。

 私の暴走気味の発言にも関わらず、決して軽視することなく対応して下さるPTの諸先生方には、本当に頭が下がる思いですし、錯綜する議論を上手にまとめて進行させていく、佐伯照道座長や、副会長の諸先生方はさすがだな、と感じることも度々です。

 しかし、どうしても感じてしまうのは、やはりこれまで経済的に成功してこられた大先生方は、若手の危機感について、(理解しようと努力しておられるのでしょうが)若手と同程度の危機感を持つのは難しいのだということです。

 人間はどうやっても、判断をする際に自らのこれまでの経験に基づいて判断をしてしまうことが殆どです。

 他人の様子から、その方の痛みを想像することは可能でしょう。しかし、他人の本当の痛みを知るには、実際には不可能でしょうが、その他人と同じ境遇に陥ってみるか、同じ傷を負ってみるしか手段はないのではないでしょうか。

 だからこそ、増員問題について、現に痛みや危機感を持つ方々のご意見が必要ですし、重要だと思うのです。

 法曹人口問題PTでは、5月13日に、法曹人口問題に関するアンケートを、大阪弁護士会の会員に配布しました。アンケートに対する回答という限られた手段ではありますが、痛みや危機感を感じておられる方のご意見を、少しでもリアルに伝えていけるチャンスではないかと思います。

 お忙しいとは存じますが、是非ともアンケートにご協力頂けると幸いです。

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