職業講話その1

 私は、ほぼ毎年、中学校で職業講話を行います。職業講話とは、弁護士が実際にどのような仕事をしているのか、どのような一日を過ごしているのか、どうすれば弁護士になれるのか、などについて、具体的に理解してもらうために行うものです。

 今年は、高倉中学校の日時が裁判と重なってしまったため、阿倍野中学校だけで職業講話を行いました。当日は私以外にも、保育士さん、キャビンアテンダントさん、美容師さん、落語家さん、など様々なお仕事の方が、職業講話を担当されていました。その中に、えらく体格の良い方がおられるなと思ってよく見てみたら、元プロ野球選手の石毛博史さん(投手・セリーグで2年連続セーブ王 巨人→近鉄→阪神)でした。

 阿倍野中学校では、1年生が職業講話の対象でした。中学校1年生と言っても、まだ小学校7年生といった感じで、まだまだ幼さが残る顔立ちの子が多くいました。少し時間オーバーになりましたが、職業講話を終えたあと、帰り道が同じ方向だったので、少し石毛さんとお話しすることができました。

 全国に数多く存在する野球少年の頂点とも言うべきプロ野球選手は、球団保有選手枠があり、その中で1軍登録されなければならず、さらに1軍でも使ってもらえるだけの成績を上げないと、2軍に落とされてしまう、非常に厳しい世界です。その厳しい世界で、一生懸命頑張ってこられた石毛さんは、「夢を持つことのすばらしさを伝えたい、と思って話をしました。」と仰っておられました。

 きっと、夢を持ち続けて本当に頑張ってきた方にしかできない素晴らしいお話をされたのだろうと思います。

 私も聞いてみたかったなぁ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です