苦渋の選択?

 日弁連会長選挙は、現執行部体制の維持を主張するM候補と、現執行部に反対の主張をしているT候補の一騎打ちの状況です。

 法曹人口の問題に関しては、T候補は当初から増員反対でしたが、M候補は検証してからと言う条件付きですが、増員見直しを言い始めました。ですから、マスコミが図式化してきたように、

 増員反対=T候補、

 増員賛成=M候補

 と割り切ることは出来なくなったと思います。

 T候補の増員問題への態度は、若手の共感を得るとは思いますが、T候補の他の公約は過激に過ぎる部分もあり、全面的に賛成できない方も多いと思われます。かといって今までの執行部路線を継承するM候補を全面的に支持することも出来ない方も多いでしょう。

 私の感覚で誤解を恐れずに分かりやすく例えていえば、「どうしても欲しいゲームソフトをT店では売っているけど、要らないソフトと抱き合わせ販売になっている」、「M店の抱き合わせ販売は、大して欲しいゲームソフトは入っていないが、全く要らないソフトというわけではないかもしれない」というところで、小遣いが限られている中で、結局どちらの店で買うのがましなのか、若しくは買わずに小遣いを捨てるのか(白紙投票など)、という苦渋の判断を迫られるということのようです。

 いずれの候補が当選されても、マスコミが報道してきたように、増員反対=T候補、増員賛成=M候補、とすんなり割り切れるわけではないことをご理解して頂きたいと思っています。

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