夜空について

 小さい頃、妙な質問をして大人を困らせることは、誰しも経験したことがあると思います。

 私も例に漏れず、妙な質問をしていたみたいですが、一つ印象的な疑問を覚えています。

 それは、宇宙が無限ならば、どうして夜空は暗いのか、というものでした。

 多分その疑問の発端は、宇宙戦艦ヤマトというアニメーションで、ナレーターが何度も「無限に広がる大宇宙」という決まり文句を言っていたことに始まったのだと思います。

 私の疑問は、もし、①宇宙が無限であるならば、例えば夜空のある一点を指さしたら、そこには光り輝く星があるはずだ。②なぜなら、宇宙が無限に広い以上星だって無限にあるはずで、必ず夜空のどの部分を指させば、その部分には近いか遠いかは別にして、必ず光っている星があるはずだということになる。③夜空はそのような部分が集まったものだから、夜空の全ての部分には光る星があっても良いはずだ。④そうだとすれば、夜空は無限の星の光で明るくても良いはずだ。⑤しかし実際には暗い部分もある。なぜだろう?。

 というものでした。 多分私が疑問点を上手に説明できなかったせいもあるのでしょうが、「変なこと言う子やね」くらいでごまかされていたのでしょう。しばらくその疑問を持ち続けていた記憶があります。

 そのとき理由を説明されても、理解できなかったかもしれませんが、大人が答えようとしなかったことによって疑問を持ち続けるよりはましだったような気がします。私がいまだに覚えているということは、真剣に向き合ってもらえなかった悔しさが少し含まれているのかもしれませんね。

 そのような悔しい思いを、子供達や依頼者の方にさせないように、気をつけていかなければとおもいます。

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