クリスマスと新年

 私の数少ない趣味の一つが、旅行です。特に年末はまとまった休みが取りやすいので、海外旅行に出かけるチャンスがある時期です。国内旅行だと何時、携帯電話で仕事関係の連絡があるかも分かりませんので、完全に仕事を忘れることができるのは、海外旅行くらいなのです。

 何度か、年末に海外に出かけたことがあるのですが、何時もクリスマスの飾り付けがされていて、驚きます。大体早くても12月28日に出発するので、日本ではもう、お正月向けてクリスマスの飾り付けは取り払われています。門松の準備がされているところすらあっても良い時期です。

 ところが12月28日にこちらを出発しても、向こうでは、結構クリスマスの飾り付けが残っていて、クリスマスが続いているようなのです。オレンジのナトリウム燈がともされた街灯に浮かび上がる、街角の小さな窓にクリスマスを祝う飾りが控えめにぶら下がっているのを見るのは、なぜだか、大通りの派手な電飾を見るよりはるかに風情があります。

 日本ではクリスマスは25日で終わり、改めてお正月がやってくる感じですが、(私の出かけたことのある)海外では、クリスマスの延長としてニューイヤーがあるように思われます。

 クリスマスはクリスマスで終わらせて新たな気持ちで新年を迎える日本と、クリスマスの延長として新年がやってくる(と私には思われる)海外と、微妙な感覚のズレがあるようで、面白いところです。

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