追悼 阿部典史選手

 天才ライダーと称された「ノリック」こと阿部典史選手が、10月7日交通事故で亡くなられました。

 若い頃から天才の名をほしいままにし、最年少で全日本500CCを制覇。この頃は私もバイク乗りでしたので、バイク雑誌を読んでは、凄いライダーが現れたものだと、注目していました。その後、阿部選手は世界へと活躍の場を広げ、1996年にWGPで優勝した際に大きく報道されたことは記憶に残っている方も多いと思われます。現在でも全日本に参戦し、国内を転戦している最中でした。

 天才のあまりに早すぎる死に、残念としか言いようがありません。

 報道によると交通事故原因は、Uターン禁止の場所で4トントラックがUターンをしたため、後ろからバイクで走行してきた阿部選手がかわしきれず接触してしまったようです。

 このように、プロのライダーですら避けられない事故が公道では起こりえます。サーキットと異なり、ある程度の技術を持った人だけが走行しているわけではないですし、路面が荒れていることもあります。さらに全ての車両・歩行者が交通ルールを厳守する保証もなく、さらに体調不十分・注意力不十分なドライバーでも公道で走行していることは十分あり得るからです。

 阿部選手のご冥福をお祈りすると同時に、公道での運転の恐ろしさを改めて教えて頂いたような気がしています。

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