くじら座のミラ

 先日の新聞報道によると、寿命を迎えつつあるくじら座の変光星ミラが、彗星のように大きな尾を引いていることがNASAの銀河進化探査衛星の写真から分かったそうです。

 NASAによれば、ミラの放出する炭素や酸素などの物質が尾のように見えているもので、これらの物質によって新たな恒星や惑星が形成される可能性があるとのことです。NASAは「寿命を迎えようとしているミラは新たな恒星や惑星を生むために種をまいているようだ」と説明しているようです。

  私は、共通一次試験(年齢がばれますね)で、物理と地学を選択していたので、高校地学の知識として、変光星として有名なミラの名前は知っていましたが、実際に望遠鏡などで見たことはありません。しかし、もしNASAの説明通り、死にゆく星が新たな星の一部を産み出しているのであれば、とてつもなく広大な宇宙の命のつながりを垣間見ることができたという意味で、非常に貴重な報道ではないかと思うのです。

 といっても、ミラは350光年ほど彼方にあるので、今地球で捉えることができるのは、350年程前のミラの姿に過ぎません。現在のミラがどうなっているのかは、まさに神のみぞ知るといったところでしょう。

 ときには、のんびりと星でも眺めてみたいものですね。

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