検察官に必要なもの

 朝日新聞の京都版には、法曹関係者が寄稿する「法廷メモランダム」というコーナーがあります。

 一昨日の「法廷メモランダム」に、私が司法研修所で教わった検察教官である、新倉英樹京都地検総務部長が寄稿されていましたので、ご紹介します。

 今でもお会いすると、研修所の時の癖で「新倉教官」とお呼びしてしまうのですが、豪快かつ非常に楽しい方です。昨日のブログで書いたとおり、2回試験直前の心構えを語って下さった教官でもあります。無論、うちのクラスの全員合格は、新倉教官のほか、刑事弁護教官の佐藤教官、民事弁護教官の今出川・小林教官、民事裁判の平林教官、刑事裁判の出田教官らの厳しく、温かいご指導の賜物でもあったのですが、新倉教官の2回試験前の励まし(?)は、強烈に覚えております。

 さて、法廷メモランダムで、新倉教官は、検事にとって必要なものは、気力、体力、胆力、そして素朴な正義感、と書いておられます。特に素朴な正義感については、その重要性を強調しておられます。私が研修所を出てからもう7年近く経ちますが、この点について、教官は全く変わっておられません。おそらく、検事にとってほんとうに必要なものだからでしょう。

 最近は総務部長という重職で、裁判員制度に関して忙しく仕事をされておられるようですが、個人的には、捜査の現場でこそ実力・個性とも発揮できる方のような気がします。先日教官が京都に赴任された際に、クラスの大阪・京都在住の弁護士がほとんど集まってお話することができました。また、そのような機会がもてれば嬉しいと思っております。

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