あるところよりご招待券を頂いたので、ソプラノ歌手、林正子さんのコンサートに行ってきました。
私にとって、ソプラノ歌手のコンサートは、10年以上前にザ・シンフォニーホールでエディタ・グルベローヴァのコンサートを聴いて以来のものでした。
さて、コンサートの感想の方ですが、一言でいうと、コンサートは想像以上に素晴らしいものでした。アリアもよかったのですが、アンコールも含めて2度歌われた「見上げてごらん夜の星を」~坂本九ちゃんの歌です~は感動的で、2度目にアンコールで聞いた際には、不覚にも涙をこらえることができませんでした。
上手く表現できないのが残念ですが、音楽的な技術・技巧で感動したのではなく、そこで作り出された音楽が、市井の名もなき人々がささやかな幸せを祈るその切ない思い、そして、その切ない思いが必ずしも叶えられるとは限らない人々への慈しみ、それ自体に昇華して、ただそれだけが会場を包み込んでしまったような感じでした。
もはや音楽が表現をするというものではなく、音楽が、その切ない思い・慈しみそのものとなって会場を満たしたと言うほうが適切かもしれません。
う~ん、上手く表現できませんね。こういうとき言葉は不便だと痛感します。一度聞いて頂くしかないのかもしれません。
今後もコンサートを各地で開かれるそうなので、機会があれば是非足を運ばれることをお勧めします。